Structural Design Group

贛州市民センター


この計画案は、2009年12月に贛州市政府主催の国際コンペに応募し、翌2010年4月に参加9チームの中で最優秀案に選ばれた。同年5月に計画図書と模型を市当局に提出、模型は贛州市都市計画館に展示された。同時に建設敷地の主道路側に巨大なCG看板も完成。同年9月に設計監理契約を締結。翌2012年2月に設計図書の提出。しかし、同時期に贛州市の共産党書記が交代しプリジェクトの方向性が不明との連絡。結局、同年8月に「建設中止」の連絡があり、本プロジェクトは完成していない。

この計画案の内容は興味深いものであった。中国における地方都市の大会堂(議場に相当)をこの町のシンボル的存在にしそれをテコにして新しい街を造りだそうとするもので都市計画、建築計画、造園計画、そしてシンボリックな構造計画が求められていた。

贛州市は二千二百年の永い文明史をもつ中国江西省の都市である。豊かな客家文化、宋城文化、自然の生態系の保存、それに独特の風水信仰があり、タングステン、希土類の地下資源に恵まれ、さらに、世界最大のオレンジ産地である。これら文化、産業をバックボーンにした計画であったので、まさか政治的に破綻するとは考えてもいなかった。

この施設の機能には二面性があり、政治的用途と市民利用とが同一空間で共用していていることであった。共産党独裁の特徴である人民代表大会と政治協商会議(「両会」と称する)を開催するための施設であるがこの両会は年間で二週間程度開催されるだけだから、いつもは市民が利用する大劇場、音楽ホールとして使われる
大会堂(・・・いつもは大劇場)、中会堂(・・・音楽ホール)、小会堂(・・・レストラン街)、宴会場(・・・結婚式場や小展示場)、展示ホール、地下商店街、地下駐車場、中央公園に抜ける地下通路、公園側の休憩所、多様な施設の集合体をシンボリックに構成組立てた。

計画図

所在地:中国江西省贛州市章江新区
設計:構造設計集団<SDG>+東南大学建築設計研究院
劇場設計:劇場工房(シアターワークショップ)
室内外設計:伊坂デザイン工房
構造設計:構造設計集団<SDG>
PC設計:建築サポート
耐震設計:i2S2
構造:PC構造+鉄骨構造
規模:地下3階、地上5階
延床面積  95,000m2
敷地面積  75,000m2
建設予算:9.5億人民元

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Updated Dec 8, 2002