じゅ〜。 流石はエルディア――すまん、 エルディアの名前すら知らなかった私だが‥‥ なぜかこう言ってみたかったのさ――虫眼鏡で葉巻に灯が点く。 ――いや、厳密に言って虫眼鏡は持ち合わせていない。 そこにある鏡で光を集め、太陽の光を一点に絞り込むことによって、 高熱を発生させるという‥‥あれだ。 もちろん普通の鏡ではそんな芸当は無理なので、 破棄されたと思われる手鏡を集めたまでだ‥‥これがなぜかよく落ちている。 現在私は、別段荷物も軽量だったので、辺りをぶらぶらしていると言う訳さ。 街といってもほとんど砂漠に溶け込んでいる感じ‥‥ 迷彩と言えば迷彩処理が施(ほどこ)されている感じだな。 建物も土で固めたのでは? ‥‥と思わせるほどの砂色で、 見渡す限り軒並み所狭しと建っていると言ったところか。 先に独り言を言っていた――独り言って何だ?――通り、 地面は砂一色、どこが大火傷が出来る地面なのか見極めが困難だ。 街の中だけあって、 足場は固められてはいるが‥‥たまに暑い場所(ところ)がある。 先ほどの泥濘(ぬかるみ)のような感触――固められていない砂は人間を、 大火傷させる為だけに大口を開いているのだ――が寒気を誘う‥‥が、 周りの環境がそんな一時の涼しさも許してはくれない。 「やはり‥‥地獄の一丁目だな。」 私はエルディアへ着いた当初、感じた感想を再び口にしていた。 「‥‥ん?」 今‥‥何か聞こええなかったか? ‥‥私に聞こえないのだかわかる訳がないか。 『ほら、こっちに来るんだ!』 ‥‥聞こえたか? 英語だぞ‥‥今のは。 『ほらほら、さっさと来るんだ!』 ‥‥こっちからだな。 『あんたの騎士様はもう事切れているからな。はっはっはっ‥‥。』 尋常じゃないな‥‥どうする? 『‥‥勝手に‥‥ころ‥‥すな‥‥よ。』 他の国まで来て問題は起こしたくないぞ‥‥。 『‥‥へぇ、優男さん。意外と頑張(がんば)るねぇ。』 ここを曲がれば現場だと思うのだが‥‥どうする。 ばきっ!! ‥‥ぐ、後頭部に激痛が‥‥い、意識が‥‥。 どさっ。 『何だこいつは?』 『そこに居たのさ、援軍かもしれないから伸(の)しといたぜ。』 『‥‥中国人か? ふむ、面白い余興が見れそうだな。』 ‥‥そんな会話が私の周囲で展開されていたような気がするが、 私の灰色の脳細胞は休みたがっているらしい‥‥この要求には、 不本意ながら応じてやらなけらばならぬ‥‥悲しい性(さが)だな‥‥。 ちょっと待ってくれ相棒――脳細胞の事だ――最後に言わせろ、 俺は日本人だ!‥‥と‥‥無理‥‥か。 |
あとがき ‥‥という事でいきなり話には動いてもらいました。 それより‥‥書けてしまいました(笑) 次回は‥‥一応山場かも、早すぎですが (^^; 何となく、『A・Iが止まらない!』のSS書いた理由が解った気が‥‥。 これと同じかな‥‥と。裏話ですからね。 同じ時期に完結した‥‥。今更ながら書いているものという (^^; そういえば弥生のお母様の名前、決めた方が良いんでしょうかね? ぼんやりとは浮かんでますけど‥‥誰か当ててください(苦笑) それでは、感想お待ちしておりますぅ〜♪ |
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