【裕一】氷室クンを連れ戻せと？
【部長】ええ、そうよ。
【裕一】‥‥それはいいとして、いつまでもお若いですね、部長。
【部長】‥‥‥‥。
コトッ‥‥。
【裕一】‥‥なんですか。これ？
【部長】この前の仕事で押収したものよ、効力は若返り。
【裕一】若返り！？　これが部長の秘密‥‥。
【部長】まさか、この若さは‥‥。
ふわっさ。
【部長】天然よ！
【裕一】‥‥‥‥。
【部長】どうかした？
【裕一】こんなものを取り引きに使えと？
【部長】そこまで言っていないわ。
【裕一】‥‥安全性は？
【部長】実績はあるわよ。
【裕一】部長が証拠？
【部長】あのね‥‥佐久間君。
【裕一】す、すいません‥‥。
【部長】じゃ、お願いね。
【裕一】はいはい。
すたすた‥‥‥‥ぴたっ。
【部長】‥‥‥‥。
【裕一】‥‥‥‥。
【部長】‥‥どうしたの、行かないの？
【裕一】ああそうだ、部長！
【部長】なにかしら？
【裕一】成功報酬は野球券で！！



【弥生】だから‥‥だな‥‥。
【小次郎】はぁ？
【弥生】‥‥だから‥‥だな‥‥ごにょごにょ‥‥。
【小次郎】なあ弥生、今日ちょっと‥‥。
ぐいっ。
【小次郎】！？
【弥生】‥‥‥‥。
【小次郎】‥‥‥‥。
【弥生】ど‥‥。
【小次郎】ど？
【弥生】どうだ？
【小次郎】どうだって、いわれ‥‥んんん。
【弥生】‥‥‥‥。
【小次郎】や‥‥弥生ちゃ〜ん‥‥こ‥‥これは‥‥‥‥な、なななにかな？



【小次郎】‥‥‥‥。
【恭子】‥‥‥‥。
カタカタカタ‥‥。
ぎゅるるるる‥‥‥‥。
【小次郎】‥‥‥‥。
【恭子】‥‥‥‥。
ぎゅるるるる‥‥‥‥。
【恭子】はいはい、いつものアレね‥‥。
【小次郎】あああ、氷室クン。ちょっといいかな？
【恭子】‥‥なによ、気持ち悪いわね、カップラーメンでしょ？
【小次郎】いや、そうじゃなくって‥‥だな、法条と連絡を取りたいんだが‥‥。
【恭子】‥‥‥‥。
【小次郎】‥‥‥‥。
【恭子】‥‥‥‥。
【小次郎】あの、もしもし氷室〜ん？
【恭子】なんで、法条さんなのよ？
【小次郎】あ‥‥いやなに、元気かなぁ〜っと思ってさ。
【恭子】彼女、今どこにいるのか知っているの？
【小次郎】いや、知らない。
【恭子】アメリカよ。
【小次郎】なにぃぃぃ！！！



【小次郎】なあ、なあなあ茜。
【茜】キミね、なあなあってうるさいヨ！
【小次郎】茜、俺は真剣なんだよ‥‥。
【茜】‥‥‥‥。
ぴたっ。
【小次郎】あ、あの茜‥‥さん？　何をしてるのかな〜。
【茜】熱は無いみたいだネ、じゃあ何か悪いものでも食べたのかな？
【小次郎】茜、真面目に聞いてくれないか。
【茜】‥‥それって‥‥本気？
【小次郎】ああ‥‥。
【茜】わかったよ‥‥で、なに？
【小次郎】法条まりなをさがしている。
【茜】‥‥誰だヨ、それ？
【小次郎】‥‥‥‥。
【茜】‥‥‥‥？
【小次郎】何で茜に訊いてんだ？　イカン、思考が‥‥。



【こじこじ】よお。
【はろはろ】はろはろぉ〜♪
【こじこじ】実はだな‥‥。
【はろはろ】なによ、イキナリ本題なわけ？

‥‥‥‥。

【こじこじ】‥‥というわけだ、法条まりな。
【はろはろ】‥‥‥‥へぇ〜で天城小次郎、私にどうしろと？
【こじこじ】つれない事‥‥言うなよ。
【はろはろ】知らないわ、そんな事。
【こじこじ】むっ‥‥俺だって、べっつにお前と好き好んで馴れ合っているワケでは‥‥。
【はろはろ】あっそ、じゃあ話は終りね。回線を切るわよ♪
【こじこじ】だあああああ‥‥法条、俺が悪かった。



【小次郎】はぁ、こいつは参ったな‥‥ん？
【恭子】なによ‥‥。
【小次郎】それ‥‥なんだよ？
【恭子】秘密よ。



【まりな】真弥子ちゃん‥‥。
【小次郎】真弥子‥‥。
【プリシア】真弥子さん‥‥起きる時間です‥‥。