旦那「そうだ、どっちなんだ?」 ありす「どっちって?」 旦那「男の子か、女の子か、どっち?」 ありす「どっちだと思う?」 いたずらっぽく言うありす。 旦那「えっ? それは……」 困った顔の旦那。 ありす「大変な仕事が増えちゃったわ」 旦那「へ、仕事? ……ということは女……のこ?」 ありす「もう、男の子だったらあなたの仕事だったのにね」 ウインクをとばすありす。
そのウインクを力なく受け止める旦那は、 旦那「そうか……もう立ち読みに行かなくてすむな」 ありす「え? そんな事してたの?」 旦那「他にも図書館に入りび……」 ありす「…………」 ――――――――沈黙。 雨と風の音が世界を包む。 旦那「あ……」 ありす「そなんだぁ、最近休みになると居ないのはそういう事だったのね」 旦那「え、あ、う……はははっ……」 乾いた声で笑う旦那。 ありす「ふふふ………….. ふぅ」 旦那「あ、疲れただろ。そろそろ休まないと」
旦那は椅子から腰をあげ、ありすにかけられたシーツをかけ直した。 ありす「そうね、さっきまでは目が冴えちゃってて、あなたの顔を見たら……」 旦那「ごくろうさま、ありす」 唇を重ねる二人。 ありす「……本当に私達に子供が出来たのね」 旦那「そうだよ、ありす。二人の子供だ」 触れられていただけだった手は、お互いを確かめ合うように握り合っていた。 |
あとがき えー、前回の更新日が2年前‥‥。
2年か‥‥あの時貰った感想まだ覚えているんですけどね。
作中でも1年があっという間に過ぎて、 |
感想等々は掲示板かメールまでお願いします。
感想やご意見は書き手の力の源です!
#12へ − #13 − #14へ