今年も駅前の街路樹には
派手なイルミネーションが飾られる
去年は敗北の切符を手にするために訪れた
あの駅を後に バスから窓の外を見る
去年はあんなにも 憎かった人々の笑顔
今年は素直に受け止められる
どうしてあんなに荒んでいたのだろう?
荒れ狂う心は猛吹雪 近寄る者を凍えさせる光
柔らかな丸い ボンボンの様なイルミネーション
暖かな光は オレンジや緑や青で
ふとキミの笑顔を思い出している自分がいて
もう二度と戻る筈も無いのにと 笑って見せる
それでいい それでいいとイルミネーションが云う
今年の冬の夜空には 静かに雪が舞うだろう
荒れ狂う猛吹雪では無く 人々の目を引く静かな雪
微かに心が寒い位の方が人は幸せなもの
二度と帰らない日々も 今では静かに思い出せる
もう傷付くことは嫌だからと 語り掛ければ
やっぱりイルミネーションが云う
それでいい それでいいとイルミネーションが云う
明日へと続く千の星空 冷たい夜空は澄んで見えるから
少し冷たい心に 暖かなイルミネーション灯る

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