北海道人は、北海道こそが自由独立の気風を持つ地域だという、地域ナショナリズムを持っている。反権威的な人間や、内地に居住したことのない人間ほど、その意識は強い。
そのような北海道人にとって「内地」とは、権威主義が跳梁跋扈する、前近代的な封建主義国家なのである。
中学校に於ける男子全員坊主刈りや、「没個性的な管理教育」などは、内地に於いてももはや姿を消しかけている。しかし、北海道人の中には「それこそが内地だ」とのイメージとステレオタイプを持っている人間が根強く存在するのではないだろうか。
また、北海道人は自分たちこそが「内地的」な権威主義や封建的風習から自由だと思うあまりに、北海道にやって来る内地の人間に対して、少々偏見を持つ者もいる。
これは、アメリカに於ける「リベラル思想」に近い。
注:アメリカでは「リベラル」という言葉が、アメリカ以外の国とは正反対に「保守的」という意味にも使われる。
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