受験大学とタバコ

 今の私は、タバコは恒常的に吸っておる。しかも、マイルドセブンのスーパーライトあたりでは、返って欲求不満になるという有様。
 しかし、高校時代の私は、タバコ、及びタバコを吸う奴を憎んでいたのであった。高校時代の友人に会うたびに、「高校の時『タバコを吸う奴はヤク中だ』なんて言ってたよなあ」などと言われ続けている。


 それはさておき、入試会場での喫煙率は、ある程度その大学のレベルを示しているのではないだろうか。
 私が今現在通っている中央大学は一流大学と言われているが、私を含めてタバコを吸う中大生は少なくない。しかし、入試の時に中大でタバコを吸っていた奴はさほどいなかったような気がする。


 タバコを吸う受験生の比率自体はどうだか知らない。
 名の知れた進学校の高校生でも、吸う奴は吸う。
 しかし、喫煙高校生の比率は、学校の「格」が高いほど低いようだ。私の知人・友人の高校時代の話を聞く限り、そんな気がする。
 そして、高校時代にタバコなど買ったこともなかった奴でも、予備校ではタバコを吸うようになる奴はそこそこいる。私もそうだ。
 が、入試会場でタバコを吸うかどうか、ということに大学ごとの差異があるのではなかろうか。


 タバコを一時間も吸わないでいて、休み時間に一服でもしないと次の一時間、ものを考えられないってのは、精神的な依存によってタバコを吸う奴だ。例え日常的にタバコをふかしていても、たかが18〜19のガキで、そんなにもニコチン依存率の高い奴はそう多くはないのではなかろうか。
 好奇心や見栄でタバコをはじめ、惰性で吸い続けている奴のニコチン依存度はさほど高くない。こういう奴の態度にこそ、差が表れてくる。


 マジメな奴は、ふだんタバコ吸っていても、入試の休み時間は必死こいて机で勉強しているものだ。それに対してアホな奴は、「オレはタバコを吸うんだ」ということを示すかのように、タバコをふかしはじめる。別に吸わないとやってられないというほど依存していないのに、ただ単に大勢の前で自分がタバコを吸うということを示したいだけなのである。
 ここに学生の「質」という面に於ける差異が表れているのではないだろうか。などと、中大法学部、中大経済学部、中大総合政策学部受験の際に一服やっていた私、晴天は抜かすのである。


注記:この文を書いた当時、私は恒常的にタバコを吸っていたが、現在はタバコもライターも持ち歩かない生活をしております。「禁煙」「タバコをやめる」などと気張っているわけではなく、吸いたいときには吸っているが、1本も吸わない日の方が圧倒的に多くなっておりますぜ。
 うむ、健康にいい(2000年11月21日現在)。