比較政治論完遂セリ
1999年12月14日(火)
目覚ましは午前8時にセットしてあり、8時に目が覚め、ふとんから起きて3つの目覚ましを止めた。朝起きて、テストの勉強をするつもりだったのだが、酒が残っていたので再び寝た。無論、目覚ましをかけて。
午後1時に起きたが、1時半からのテストには間に合った。10分遅刻したがなんら影響はない。私にできる範囲では最高の答案を作成し、そして時間内に提出した。たとえ昨日すぐに帰ってノートを見ていようが、書けた答案は大差なかったと言える。
出題された問題は、多くの受講生の予想とは違っていた。私の予想とも違っていた。
この比較政治論の講義では、例年スペインの政治体制についてと、欧州のどこかの国の政党政治についての2問が出題され、1題だけ解答すればよかったのだが、今回は全く違う問題が出題され、しかも2問とも解答必須であった。
「サルトーリの政党システム論について説明せよ」
「権威主義体制と全体主義体制について論じよ」
かき集めたノートを見て各国の政治体制を暗記し、それで「テスト対策」と称していた連中は、さぞ度肝を抜かれたことであろう。遅刻をしたのでテスト開始直後の人々の様子を窺えたのだが、凍り付いている奴が少なくなかった。
ザマぁみやがれってんだ、ノート収集屋どもが。学問ってのは、他人のノートを暗記することや、機械的に黒板を書き写して何ら理解しないこととは違うのだよ。この程度の問題は、卑しくも政治学を3〜4年も学んできた学生ならば、ある程度は答えられるはずだ。
要は基礎知識と教養。そして、それを認識し、さらに考える道具として使用することだ。
別にサルトーリの理論なんぞ知らなくても、この講義を受けて各国の政治体制のケースを学んでいれば、政党システムについてある程度のことは想起できるはずだ。ノート集めや機械的なノート写しなんぞしていては、こんなこともできないか。