回避不能の恐怖
2000年03月09日(木)
午前3時まで飲んでいたため知るのが遅れたが、日比谷線で事故があったそうだ。4人の人間が死亡し、あまり報道されてはいないが、一生モノのケガを負った人もいることだろう。
いやぁ、恐ろしいね。
人が死ぬことが恐ろしいのではなく、どんなに自己の安全に気を遣っても避けられない、「運が悪かった」としか言えない事故だということ、「電車に乗る」という日常たいした意識もしない行為で遭遇する事故だということが、何よりも恐ろしい。
自動車事故ならば、どんなに気を遣っても起きるときは起きるが、自分の運転で避けられ得るという「可能性」があるだけで、大分受け止め方が違ってくる。
自動車事故が恐ろしいのならば、スピードを控え、状況の確認を徹底し、こまめに休みをとるなどの「自分の努力」で事故を回避しようとする。そして、大抵は「自分の努力」で安全に目的地に車を走らせ、そして帰ってこられる。もちろんどんなに安全運転を心がけようとも、事故を起こすときは起こすけど、ある程度は自分の努力や工夫で自己を防げる。だから、ニュースで悲惨な交通事故を見ても、私は「恐ろしい」とは思わないわけだ。
だが、列車の事故などはどうにもならない。
何両目にいようと、路線や時間がどうであれ、事故に出くわすのはやはり「運」でしかない。
予測不能に、突然やってきて、そして人事によっては回避不可能な事件や事故。ニュースでそんな事件・事故を観ると、一瞬背筋が凍り付くね。
まあ、そんなこと考えていたら電車も乗れないのだが。私は根本的に楽天家なので、日常に於いては、んなこと考えはしないッス。