放浪報告
2000年05月17日(水)

 部の後輩・課長(仮名)が、先週末から放浪していたのだが、今日連絡をとることができた。なんでも彼は、現在仙台におり、ジョニ黒片手に仙台の街や松山を闊歩しているらしい。
 早朝白昼、ジョニ黒をラッパ飲み。


 名門・仙台一高の前でもジョニ黒あおる。「××××参上!」などと、仙台一高出身の部員の名を紙にしたため、それを校門に貼ろうかとも思ったらしいが、さすがに思いとどまったそうな。なんでも、近くの交番巡査に睨まれ、逃げ帰ったらしい。

 さらに、通勤電車でもラッパをキメて、仙台人に昆虫館の毒虫を見る目で見られ、車中に強度のアルコール特有の呼気を吐くこと快感を覚えたとか。与太者じゃのぅ・・・。

 松島あたりでは、木陰で座り込んで酒に浸り、木陰にシケ込もうとした男女が大いに驚いたとか。そのカップルとは、帰りの電車だかバスだかでも一緒だったらしい。気まずいね。

 さらには、どこぞの名所を闊歩していたら、修学旅行生が彼の周囲を取り囲んだ。彼は、すかさずジョニ黒を体内に注入し、アルコホリックな呼気をまき散らす。
 すると、バスのガイドや引率が、「早くこっちに戻れ!」とあわてて、彼のそばから生徒を引き離したとか・・・。

 さらに、ビールを大切そうに飲む白人と目が合い、彼はジョニ黒を差し出した。すると、白人はうまそうにジョニ黒をラッパし、彼と白人は回し飲んだそうな。白人の話す言語は英語ではなく、無言の交流を楽しんだそうな。
 白人はおそらく、バックパッカー。うちの部の後輩を、同類だと思ったのか・・・(いや、同類なんだが)。

 さすがの彼も、宿にチェックインするときは事前に顔を洗い、口臭を消し、気を引き締めてフロントに望んだそうな。しかし、左右のバランスがうまく取れず、ふらついていたとか・・・。

 酔ってホテルの方角を見失った彼は、現地の女子高生に道を教えられ(東京ならば、逃げられたと思うが・・・)、さらに街を外れた道を闊歩しているときは、トラックのオヤジに「乗れ!」と声をかけられ、仙台駅まで載せてもらったらしい。


 ヒゲを伸ばし放題にし、ヒッピーよろしく手入れと無縁な髪をぶら下げ、そして酒喰らって放浪。彼のやっていることは、あまり感心できることではないかも知れない。しかし、どれもバカ学生のうちしか出来ないことであり、そしてバックパッカーの白人や気のいいトラックの運ちゃんと交流をするなども、そう出来ることではない。
 さすがは、我が後輩である(まあ、私もそこまでの無茶をやったことはないが)。夏休みにでも、彼とどこぞを放浪したいものである。


戻る