忘年会
2000年12月24日(日)


 中央大学棒術部公式の忘年会。今年は、交流のある慶応大学棒術部さんをお招きしての、盛大な宴である。
 これで飲み会となれば、狂乱と騒音のエンテーティメントとなろうが、今回は珍しく飲み会ではなく、しゃぶしゃぶ食い放題という変わった趣向であった。
 かつてこの店では大食い大会を行ったことがあり、食い過ぎほど苦しいことはないと実感した記憶がある。それは1998年のことだったかな。あのときは、帰りがけ、店の便所で小便をしたら、水面に油が浮き上がっていたのを見て寒気がしたものであった。
 その経験から、今回は軽く喰うだけにした。若い連中は、何皿食えるか競い合っていたのだが・・・明日の腹具合が楽しみじゃ。


 さて、この忘年会は偶然クリスマスの日と重なるため、プレゼント交換会などが行われた。
 その内容は下記の通り。 

不審物

悪即斬

解説

ワンダースワン本体
「スーパーロボット大戦」
などソフト数本

 あまりにもまともな品。
 だが、壊れているんじゃないかとの説あり。

皇室カレンダー
ホワイトボード

 皇室御一家のお写真を壁に掛けられるとは、なんとも果報者じゃのう。ホワイトボードは、某氏宅にて壁に掛けられ、活躍している物体と同型の実用品。

手製の旗

 高さ180センチはあろうかという手製の旗。描かれた文字は、「悪即斬」。
自作する根性も凄まじいが、これを新聞にくるんで電車で会場まで持ってくる方も凄まじい心意気である。持って帰る方も凄絶。

日本の埴輪

 部屋のインテリアに最適。

たこ焼きの鉄板

 自宅で調理して一人で喰うにに最適。

「男性同性愛者のライフヒストリー」
猫砂
「勝手に改蔵」数冊

 「男性同性愛者〜」の本が女性部員に当たったのはいかがなものか。却って、これでよかったのかも。 

鉄塊

自動車用しめ縄

 ぜひとも原付のライトにくくりつけてくれ。

ビール券
シスプリのグッツ

 ビール券というまともかつ価値の高い品には驚いたが、「シスプリ」グッツで相殺。

ダンベルの輪・6つ

 金属の円盤6個。これは投擲兵器として使えということかな。

「激打2」

 まともな代物。パソコン所有者に当たってよかった。まあ、棒術部は異常にパソコン普及率の高い部ではあるのだが。

トロのぬいぐるみ

 民族主義者の彼が、このプレゼントをみて何を思ったか。

だるま
陶器製の招き猫

 一足早く新年を迎えたようだ。

ねぷねぷのTシャツをもらってご満悦

「ラブひな」カレンダー2000年版

 某部員宅に掛けられていた品。私が当たりました。
 あと6日しかカレンダーとしては使えぬ!
 多くの部員垂涎の品であった。

熊のぬいぐるみ

 これを当てたのは武道バカ。なんとも笑える。

セーラーネプチューンのTシャツ

 これは品の価値をわかる者に当たり、大変ありがたがられた。

「面接官の本音」

 就職を終えた4年生の出品か。

手錠

 あんまり変な行為には使わないでね。
 「男組」ごっことかしてケガしないように。

ポーズカタログ子供編

「うぐぅ」マグカップ

 某ゲームのキャラクターの口癖がプリントされた、その筋の方にはわかる逸品。その筋の人間ではない当選者が、これをどう活用するか見物。

女性モノの下着

 これを持ってきたのは男性部員である。

棒術部会報(1997〜1998年度版)
棒術部勧誘ビラ・ポスター
(1996〜2000年度)
「ポーズカタログ4子供編」
「ポーズカタログ5二人編」
「中国少数民族哲学史」

 私からのプレゼント。買えばそれなりに高価なものばかりじゃて。「中国少数民族哲学史」は、北京語で書かれた1000ページ以上ある専門書だ。活用してくれ。

「Air」
「White Album」

 これが女性部員に当たらなくてよかったとは、出品者の声。
 だが、当部の女性陣にはLeafユーザーぐらいならばおりますぜ。

世界地図
スリッパ(WC用)
「懸賞を当てる極意」
氷嚢

 支離滅裂だが、わりと実用品。

「おジャ魔女どれみ」のなんたら

「空手道」
「截拳道護身術」

 武道サークルとしては本道をゆく実用書。

ゲシュタポのビデオ
「超クソゲー」
「悪魔の辞典」

 ・・・・・・。
 凄絶な組み合わせに脱帽。

「おジャ魔女どれみ」
リースポロンとかいう物体

 これを何に使えと!?
 どうやって入手したのか是非に知りたい。

「スクリーム」のマスク

 このマスクをして通行人を襲えとのことだな。

ブルース・リーのポスター

 なんとも男臭いポスターであろうか。
 価値ある逸品。

花札トランプ
しめ縄 

 縁起がいい。

タミヤのミニ四駆用工具

 実用品だが、用途がかなり限定されておる。

このデカい箱がEMITのパックである

「聖闘士星矢・黄金伝説」
「ラサール石井の
    チャイルズクエスト」
「トランスフォーマー コンボイの謎」

 ファミコンカセット。当選者には喜ばれた。

「EMIT」全巻パック

 かつて光栄がFM-TOWNSで出した語学練習ゲーム。
 作画がいのまたむつみ。脚本・赤川次郎。主人公のC/V林原めぐみ。作曲・小室哲也。主題歌は篠原涼子。なんとも豪華絢爛。
 スーパーファミコン・セガサターン・Windowsと複数バージョンが出されたが、これはWin用パックであろう。たしか、3万円ぐらいしたような気が。

ストッキング

 頭からかぶって、コンビニに直行せよ。


 抽選方法は、あらかじめ全員にくじを引かせておく。そのくじには番号が振られている。
 このくじの番号は、それだけでは意味のあるものではない。
 そして全プレゼントもあらかじめ回収しておき、くじを引かせた後に幹事が各プレゼントに無作為に番号を割り振る。そうして、番号を呼び上げ、名乗りを挙げた者にプレゼントを渡すという方式である。
 一見複雑で手間がかかるようだが、無用の混乱や不正を防止することができる画期的なアイディアであった。時間を有効に、混乱なくプレゼントの抽選・配分を行った幹事の、倉永氏(仮名)とヨッシー氏(仮名)を賞賛したい。


 それにしても、慶大棒術部某氏が、いきなり店員にしゃぷしゃぷの鍋が焦げ付いきたのを指して「すいません、干上がっちゃってるですけど」と訴えたのには笑った。
 干上がる。
 うむ、確かに干上がっておる。
 すばらしい表現力だ。


 こうして忘年会1次会は、平穏のうちに終了した。
 2次会以降は故あって参加していないのでわからないッス。
 この後、すでに自宅に帰る術のなかった無名氏(仮名)はП氏(仮名)のアパートに転がり込み、私もそこにお邪魔させてもらった。П氏のアパートでは、ノートパソコンをいじり、П氏が振る舞ってくれた貴重な食料をつまみに原酒や清酒、ワインなんぞを嗜んだ。
 こうしてП宅に宿泊したのだが、暖房とコタツで暖をとっていたのにも関わらず、無名氏が朝起きると体温が失われていた。体温を吸われる床。過酷である。


 自宅生である無名氏は、朝起きてすぐに帰途についたが、私はしぶとく居座り続けた。
 無名氏が帰ったあたりで一緒に帰るのが潮時というものだったんだろうけれども、このときは甘えさせてもらった。
 さらにП氏は米と、魚を焼いて朝食として出してくれるではないか。
 しかも食後には茶まで淹れていれてくれる。
 こんなに持てなされるとは、感動モノッス。
 結局私は、П氏がα宅飲み会に出発する午後5時まで居座り続けた。
 その間、茶とコーヒーを消費し、おそらくはП氏が年賀状を作ったであろう時間までをも消費した。
 世話になったのう、П氏。
 この借りは必ず返すよ。


 こうして、年賀状を書く時間は、お互いなくなっていくのであった。 

     

 何故2次会に行かなかったのか。
 それは同じ4年の■■と面合わせたくなかったからである。
 棒術部に悪名高い■■は、すでに12/9の後期納会で引退したいるのにも関わらず、忘年会を取り仕切る後輩に指図し、すべてを把握しようとし、あまつさえ意志決定にさえ関わろうとする。老兵は消えるのみだ。老兵がいつまでも跳梁跋扈していたら、その組織ないし社会は疲弊し衰退する。おとなしく、老兵はされるがままに任せるべきだ。
 先輩が口を出すのは、後輩の成長を妨げる重罪であるばかりか、後輩が為そうとしていることと先輩が思い描くこととの差異に於いて暴力が発生する。これは後輩の意志や思想に対する挑戦であり、暴力である。
 自分が現役幹部だったときに、昨年度の卒業生に口を出されて激怒したことをもう忘れたのか。
 棒術部史上、最悪のクズだったOBを追放・除名するまでの長く艱難辛苦に満ちた戦いを忘れたのか。
 人間にとって、誰しも自分は特別な存在だ。
 だが、自己特別意識の迷妄にとらわれず、厳しく自己の在り方を問い直さねば、自分自身もかつて憎んだクズと同列となる。
 まあ、すでに■■はクズとして認識されて久しいが。


 また■■は、今年後半に至るまで、あらゆる飲み会・イベントに於いて2次会まで参加したことはなかった。さして用や都合があったわけでも、具合がわるかったわけでもないのに、ただ帰っていた。毎回、毎回。帰らなかったときなどなかった。
 これから盛り上がるというときも一人一方的に帰る旨を告げて立ち去り、泥酔者多数で介護・荷物運び・足腰立たぬ奴の移動などに人手が足りないときも、ただ奴は自分の都合で帰った。誰しも飲み会を楽しみたく、誰しも都合があり、誰しも明日があるというのにだ。
 1度や2度ではない。
 4年間一貫してこの態度であった。
 公式の飲み会でもこの有様で、私的な飲み会に誘っても来た試しなど4年間に数度もない。
 個人的に誰かを遊びに誘ったり、あるいはその誘いに応えたことなど1度としてあるまい。
 つきあいがわるいだけでなく、人格にも横暴で無神経であった。
 ■■が人のためにしてやったことなど、際限のない稽古のシゴキぐらいであろう。
 彼は自分が嫌われ、誰からも声がかからないことに気づいたのが今年の後半になってからだ。その原因を、自分が稽古に厳しい人間だからだとし、開き直っている。
 そんな単純なことではない。
 今までつきあいがあまりにも悪く、人間関係を構築する努力もせず、人に何かしてやることもなく、人に気遣いなるものをしたことさえもない。
 こんな人間に誰が、なにをしてやろうか。


 このときの忘年会の二次会は、■■が接待を強要して行われたも同然であった。
 なぜ、■■のためにそこまでしてやらねばならぬのか。
 幹事は困り果てた末に、二次会をやることに急遽変更した。当初の予定では、公式には1次会で解散し、2次会は各自で開くこととしていた。
 まあ、二次会を開いたところまではいい。
 またしても二次会では、幹事を無視し、その上で幹事らにあれこれとケチをつけて指図し、激高した幹事は途中で任務放棄して帰宅してしまった。
 新主将や新幹部らが、慶応さんや後輩の手前、仕方なく「場」の責任を全うした。
 ■■が幹部だったときに、こんな「場」への気遣いや職責意識はあっただろうか。
 あったのならば、いつでも必ずすぐに帰るわけはないね。


 私は、これ以上■■と一緒にいると、ぶん殴ってしまいそうなので二次会はパス。
 ■■がいるからと二次会を忌避した後輩たちとともに、ゲーセンなんぞで遊んで帰った。
 新幹部や幹事諸君は、本当に気の毒だった。
 私が二次会に行かなかったことに関しては、引け目を感じている。


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