OB・Г氏来訪、参謀長と出会う
2001年02月12日(月)


 本日は、私が1年のときの主将・Г氏(仮名)が我が家を訪問された。
 とある用があっての来訪だったのだが、それについては敢えて書かぬ。時期が来たら、ある棒術部の行事でその企みがわかるだろう。
 その用が済んだ後、Г氏のM4A1カービン・M203グレネードランチャー付きでダンボールを蜂の巣にし、私はAK47で張り合いなどした。Г氏はあくまでガンダムマニアであり、在学中はさして銃砲に関心は持っておられなかった。しかし、「バイオハザード」の影響か、就職後に次々と銃器を買い漁られるようになって現在に至っている。銃器愛好家の私としては、同志が増えることは喜ばしいことだ。


 その後、Г氏が持参されたドキャにて遊ぶ。
 「コードベロニカ」に於いてはゾンビを踊らせ、「ベルセルク」に於いては人のような物体を四散させ、「ダイナマイト刑事2」ではあらゆる物品を使って悪漢を叩きのめした。あとは「カプコンvsSNK」や「ぷよぷよーん」で対戦などしたぐらいか。
 それにしても、「ぷよぷよーん」。「ぷよぷよ」の第4作らしいが、今回はルールやシステムの変更よりも、ムービーやキャラクターの充実が主眼におかれたようだ。Г氏曰く、「間違った発展をしている」とのことだが、私思うに、アルルの等身が伸びて、やたらと気合いが入って描かれていたのには、うーん、いいような残念なような・・・。
 それより、白■声を出すハーピィーには恐れ入ったわい。このキャラを使って部員連中と対戦などしたならば、必ずや盛り上がって爆笑を呼ぶことであろう。


 そんな中、1年生の参謀長(仮名)から電話が。明日公安で免許をとるのだが、カネがない、郵便局がしまっていてカネをおろせなかった。故に明日までの間カネを借りたいとのことである。来客中だが、そういうことならば仕方があるまい。カネを貸すので、うちに来いと参謀長に伝える。
 それを聞いていたГ氏曰く、「それはちょうど良い、彼も夕食に連れていこう」とのこと。それはつまり、彼と私の2人に夕食をおごることを意味していた。私も昼飯もお世話になったのだが、夕食まで頂けようとは。うちにやってきた参謀長を引き連れ、ありがたく夕食へと出発することとした。
 ちなみに参謀長には、私が漱石を何人か貸しておいた。


 夕食の後に、直接帰途につく予定のГ氏は、全ての荷物をもって我が家を出発した。背中にはライフルケース、カバンにはドキャ。端から見ても、特別おかしい風体には見えないが、職務質問をされて身体検査をされたらアウトである。
 参謀長が、当然ライフルケースを見てこれは何かと聞く。M4A1カービン、グレネードランチャー付きを、Г氏はわざわざ路上で出して見せて説明を・・・。通行人が大変不審な目で見ていたことは言うまでもない。
「■■の社員の方は、常時このようなものを持ち歩かれるんですね」
 それはどこの国の会社だろうか・・・。それはそれで入ってみたい会社ではあるが。
 さらに、ドキャについても話が及ぶ。
「ドリームキャストというと、『Kanon』とか」
 これを聞いてГ氏、やはりそちらの方にきたかと半ばあきれる。現棒術部もまた、Г氏が4年生であらせられた1997年同様、二次元勢力が広がっている。その深度と分布の広さは4年前をはるかに凌駕する。この部に二次元勢力が出現した功績は、ガンダムマニアにしてダメ番組マニアであったГ氏にあるのだが・・・。


 などというГ氏と参謀長の珍問答を聞きつつ、駅近くのレストランに我々3人は至った。
 料理をテキトーに頼み、それを皿で取り分けて喰う形式のメシ屋。だいたいの品目はГ氏が決められた。そのようが後輩としてもやりやすい。カネの心配はするなと言えども、あまりに高いものは注文を躊躇するし、安いものばかり注文するのも失礼というもの。そして、Г氏はワインも1本注文する。3人で割れば大した量ではないと言えども、ドリンクバーとワインの両方はキツかったかも。
 そのドリンクバーでは、Г氏が参謀長に「工業廃水」の作り方を伝授された。それはコーヒーとコーラとメロンソーダをある一定の割合でブレンドするというもの。コーヒーの苦み、コーラのケミカルテイスト、メロンソーダの不自然な甘みが混ざり合い、人間にはとても飲めない代物ができあがる。


 Г氏と私と参謀長という妙な取り合わせ。それぞれ94年度生・97年度生・2000年度生と3年置きの関係なのだが、思いの外話がはずみ、なかなか気張らない場を楽しめた。Г氏と参謀長は、部の公式行事で2〜3度顔を合わせた程度だが、Г氏はまさに独自のネタでもってひとを楽しませる才能に長け、参謀長も社交的であり、特に年長者に気に入られる人間である。双方と親しい私が特につながなくともよかった。
 また、お互い西日本の人間ということで食い物の話で意気投合なんぞもしていた。東日本の人間にとっては、関東の食い物のどこがそんなにおかしいのか見当も付かないのだが・・・。


 食事とワインを楽しんだ後、参謀長はГ氏を自宅に招待した。と言っても、Г氏は翌日当然のごとく仕事があり、参謀長も公安の試験があったために、短い時間しか滞在できなかったが。参謀長宅に存在する「初音ちゃんをいぢめるゲーム」「幼児虐待ゲーム」「萌えるゼ!」「心して英霊たちの叫びを聞け!」などと書かれたCD-ROM、部屋の隅に積まれたりぼんコミックス、テーブルに当然のごとくおかれた「マニアショップガイド」・・・。Г氏が半ばあきれた(半ば感心した)のは言うまでもない。
Г氏「これは何かね?」
参謀長「いえ、ただのゲームですよ」
Г氏「では、ここに書いてある文字(初音ちゃんをいぢめるゲーム)を読めるかな?」
参謀長「いや、何のことやら・・・」
 端から見ていても笑える受け答えであった。


 その後、Г氏を某駅までお送りしてこの日を負えたが、なかなか有意義な時間であった。 


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