参謀長、新パソコンを作る
2001年03月22日(木)


 参謀長(仮名)が新パソコンを入手した。
 安めに組んだ代物だが、わりと部品を選んで組んだようなので、そこそこ使える代物と言えそうだ。わけのわからんメーカー品なんぞよりも使えるマシンと言えよう。ちなみにディスプレイはアプティバ付属の15インチのブラウン管を流用し、マウス・キーボードもアプティバの安物を流用。CD-ROMドライブはプレクスターの上物(ATAPI接続)をアプティバから取り外して使用。
 選定・組立はHMX-12氏(仮名)が行い、買い出しは参謀長、HMX-12氏、さらにП氏(仮名)らがアキバに繰り出して大荷物を輸送したとのこと。


 私は就職活動帰りに参謀長宅におじゃました。そこには組立がすんで、OSをインストールしつつあるνマシンが。私は早速手みやげに買ってきた「シスプリ」のシールを取り出す。無論、このνマシンに貼り付けるためだ。
 参謀長は、合宿の役職の打ち上げに出かけており、酒を飲んでいるとのこと。これはよい。しかし、HMX-12氏の大胆な貼り付けぶりには驚かされた。筐体の5インチ・ベイに12人分「妹」のシールを貼り付け、あたかもその様は幼稚園の窓のようだ。ただ単に並べて貼り付けると、なんても知的レベルが疑われる有様になる。星野金属の筐体も見違えるようだ。さらに、ディスプレイの縁にも同じシールを12人分貼り付けて「妹」で一周。幼い子供がいる家のパソコンは、こんなふうなのかのう。まあ、「シスプリ」に喜ぶお子さまはいかがなものかと思うが。
 帰宅して参謀長の驚きようは、喜びに満ちていたような気がしたが、それは私の錯覚か。「咲耶ちゃんのシールだけは確保する」と言って、まだ貼り終えていなかった咲耶のシールを参謀長が大切そうに隔離したのが印象的であった。

5インチ・ベイ使用不能!!アルミ箱とプレクスターのCD-RWも霞んで見える 幼稚園の窓のごときありさま。上の本のタイトルは「グローバルデモクラシーの政治世界」


 さて、参謀長の部屋をよくみると、薄い本が山積みになっているではないか。それもどこかで見たような。それらの本は、コンポを買った参謀長からMDラジカセを貰うかわりに、П氏が差し出した財産らしい。薄い本の山とMDラジカセとを物々交換するとは、なんという取引か。
 近年棒術部では、テレビやパソコンやモンコレやSCSIカードや薄い本が部員同士の間で循環する傾向があるが、このような物々交換まで行われるとは興味深い。このままでは、棒術部の間で疑似通貨として薄い本かトレーディングカードが使われることもない話ではありまいて。ハイパーインフレーション期のドイツで、ラッキーストライクが通貨代わりに使われたのを彷彿させる。
 しかし、薄い本はやたらと若いのが描かれているものばかり。そのことを参謀長に尋ねたところ、「**っぽいのしかないから、**ものを強奪した」とのことである。

強奪された薄い本の山(紙袋に大量に入ってます)


 参謀長のパソコンのセットアップが完了した後、HMX-12氏がやったことは、あらゆる鍵・葉っぱゲームのインストールとセーブデータの移植である。ついでに朝まで「Air」なんぞを実演してみせられたものだから、私も持ってはいるがほとんどやっていなかった「Air」を翌日からやってほぼ完遂することとなったのである。


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