参謀長宅にてメシを喰う
2001年04月01日(日)
この日夕方、いきなり参謀長(仮名)から電話がかかってきた。
「よろしければ、うちで夕食でもどうですか」
とのことである。なんでも、私の食糧事情を心配して、夕食に誘ってくれたらしい。これが同期の誘いならば、「施しは受けん!」と突っぱねるところだが(まあ例外はあるが)、後輩からの誘いとあらば、断る道理もない。是非もなく参謀長宅に邪魔することとした。
メニューは鉄火丼にギョウザ、それにビール。なかなか楽しませてもらいましたよ。普段自炊したところで、米+納豆か、あとはせいぜい野菜のおひたしかテキトーに焼いた切り身魚ぐらいしか作らない。鉄火丼とはやってくれるのう。
食事のあとは、参謀長所蔵の太平洋戦争のビデオシリーズを観て、当時の軍部の無能ぶりを笑った。
合理性よりも感情で動く指導者や、構造やシステムを見られないで目先の事象で動くクズ。こういうアホが数万数十万もの将兵を預かり、そして国民全体の命運をも左右していたのだから恐ろしい。無条件降伏から55〜6年、日本からこういうアホは減ったのかも知れないが、身近なところにも結構「旧軍部の象徴」とされるようなアホぶりを見せる現代人がいるものだ。
旧軍部にも優秀な人材は数多くいたことであろう。だが、クズも数多くいたようだ。その比率などわかりようもないが、クズも優秀な人間も混在することは昔も今も同じであろう。ただ、昔よりも今が、優秀な人間がより大きな責任と権限を持つ位置に立てる社会構造であることを、願う。