第1次自主WR完遂
2001年05月10日(木)
昨年12月の棒術部引退から半年。運動不足を意識し始めるようになってきた。そして、近づきつつあるWR(ウォーキングラリー)に於いて、大きな遅れをとるであろうことが予想された。先輩たる者がそのような醜態をさらすなど、私には看過し得ないことである。
WRの前に心肺を慣らしておくことが出来、そして継続的に運動が出来ることと言えば、やはり有酸素運動、歩くことが最適である。市街地と違って山ならばどこかにたどり着くまでやめられないし、平地よりも山登りは身体によい負担となって鍛えられる。そんなことをここしばらく考えていたが、それをついに実行することにした。自主WRの開始である。
WRとは、神奈川県相模湖から高尾山を乗り越え、八王子を横断して徒歩で中央大学多摩キャンパスまで歩き通すというイベントである。大学学生部と学生組織であるWR実行委員会の主催のこのイベント、体育で出席に加点されるなどのインセンティブもあっても、参加者はわずか数百人。これは中大生、OB、他大生、近隣住民などを含めての数字である。3万人といる中大生のうち参加するのは、1%強というのは、寂しい限りだ。
疲れること、苦労をとかく忌避し、楽そうなことばかり求める学生が目立つ中、我が棒術部は部の公式イベントとしてこのWRに参加する。何時間もの間歩くだけという行為の中で、入学からわずか1ヶ月程度の新入部員同士や新入生と上級生との間で会話がはずむ。話す以外にやることがなく、共に苦労を乗り越えるというこの行事、懇親にはなかなか優れている。まあ、新入生の中には、「やたら歩く」と聞いただけで「面倒だ」「サボろう」「キツい」と抜かすアホが必ずいるが、WRには引っ張られてでも参加する価値はある。親睦もさることながら、マラソンと違ってそれほどキツいわけでもないし、爽快だ。
さて、この自主WRをやるに当たっては、三脚付きのカメラを多用した。ある日突然、一人でWRのコースに行って歩くなどという所行、話しても実際にやったかどうか信用されないのでは、と懸念したためだ。証拠写真として、こまめに自分自身を入れて写真を撮ることとした。
早朝に相模湖へ出かけ、後輩連中に「今相模湖にいる。WRをやっている」とメールを打つ。後輩連中は驚愕しておったことであろう。
スタート地点の相模湖公演。棒術部はWR本番では、毎年このあたりに集合する。そして特殊衣装に着替え出す者もいたりする・・・。 |
相模湖を背景に。平日の早朝で行楽シーズンでもない故、ほとんど人はいない。 |
古文書の前で。私が大学1年のときから「ケンカ上等」との落書きがあったのだが、5年目にもなるとさすがに消えかかってきた。 |
相模湖ダムを背景に。このダムの上もコースである。 |
ここの車道を横断して、山歩きのコースがはじまる。はじめてだと気づきにくい。 |
弁天橋で。ダムの数百メートル下流に架かっており、水量の急変に影響を受けないため吊り橋になっている。 |
弁天橋を越えると、上り坂が始まる。久しぶりに歩いた私は心肺に応えた。だが、まだ山登りははじまってもいない。 |
坂を上り終わると、住宅地に畑といった平面に。猫がいたので思わず一枚。 |
ようやく登り始めた城山にある、休憩所だった場所。私はとりあえずここを目標にして歩いたが、相当呼吸が荒くなっていた。新聞など読んで、ここで少し休む。 |
道なき道を登る。と言っても、まあ道なのだが。うさだの下敷きに手を伸ばして、これを登る図を取りたかったのだが、後ろ姿ではうまくいかず。 |
やっとたどり着く城山頂上へ至る階段。ここに至るまでがなんとも長く感じられた。そしてこの階段でも、心肺機能はかなりしんどかった。 |
やっとたどり着いた城山頂上の休憩所。行楽シーズンだとベンチが埋まり、草むらに寝ころぶ人々もいるのだが、平日ではほとんど誰もいなかった。 |
休憩所で、大切そうにうさだを抱えるアホ。誰もいないから出来る所行。 |
城山を降りると、高尾産地用まではなだらかな道が続く。ここでは階段か、ゆるやかな上り坂か、といった分岐が二カ所あり、ここがその一カ所。出るところは同じ。もちろん、階段を選んだ。 |
高尾山の寺院の前にて。高尾山は宗教的な意味がある山でもあるようで、高尾山口方面から登ると様々な石碑や像を目にする。 |
ここはもう、リフトやケーブルカーで登ってこられるところ。ここまで来ると、相模湖から登ってきたアホよりも、高尾山口から登ってきた人間がほとんどになる。 |
高尾山口まで長い下り坂を降りる。時間をかけていたので、もう暗くなってきた。もちろん日が暮れたからと言って、こんな整備された道で困ることはないのだが、少しあせる。 |
しまいには雨が降ってきたため、あらかじめ用意した簡易レインコートを。変質者にしか見えない。 |
高尾山口から電車で中央大学へ。学食では、後輩が豚汁とおにぎり、そして図書券を用意して待っていてくれた。豚汁・おにぎり・図書券は、WR本番のゴール地点で配られるものである。 |