大衆サークルと棒術部との差異
2001年06月08日(金)
中大も格が落ちたものだ。などという呻きは、年寄りの妄想か。
昔が今よりも優れていたという保証などない。
目の前の光景、どこかのアホサークルが某駅のホームに10人20人と座り込み、タバコを吸って吸い殻をぶん投げ、飲み物の缶やビンを放置する様を見ながら考える。昔からこんなことはあったかも知れない。なかったかも知れない。
そして、うちのサークルとこいつらゴロツキどもとの違いは?
少し考えてしまったが、その違いは明らかであった。
私の所属していたサークル・棒術部は、少なくとも全員でホームや往来に座り込み、ゴミや吸い殻を集団で放置したりはしない。気がついた者、主に上級生が座り込ませないよう、往来の邪魔にならないよう常に注意し、ゴミなども捨てさせない。個々の部員は1人で居たら多少だらしない人間もいるかもしれない。しかし、少なくとも棒術部の集団行動時には往来の不当占拠・ゴミの投げ捨てなどはさせないし、個々の部員もしない傾向にある。
つまり棒術部は、気を抜くと堕ち続ける大衆行動に、歯止めをかける。人間の行動が品行方正たることを忘れないのだ。これが愚衆サークルと棒術部との違いである。
電車がやってきて、私も愚衆サークル諸君も電車に乗り込んだ。
当然のように、駅のホームには空き缶・空きビン・吸い殻が大量に放置される。愚衆サークルの人間の誰一人として、こうした缶やビンに気を留めもしない。棒術部の集団行動ならば、ゴミをさりげなく置いていくバカ自体少ないし(いないとは言わないけど)、放置されたゴミは必ず他の部員がチェックして始末する。無論、放置したバカには注意する。
電車の中。さりげなく置いていくならまだかわいいが、愚衆サークルの何人かは、ゴミを車内に放り投げる。床にゴミを叩き付けることが格好いいとでも思っているのだろうか。棒術部の集団行動時に部員の1人2人がこんなことしたら、上級生5〜6人でぶん殴るよ。
棒術部も年々変わりつつある。
私が在籍した1997年〜2000年までの棒術部は常に変化の歴史であり、今年2001年もまた私が知っていた棒術部から変わり続けている。OBたる私がそれにとやかく言うことはできないが、今の棒術部に感心するのは公序良俗を守る姿勢である。昔の棒術部の方が、ひどい有様だった。
気を抜けば、棒術部もホームや往来の真ん中で座り込んみ、ゴミや吸い殻を放置し、そのうち食堂でメシのトレイも返却しないようになるかもしれぬ。人間は、大衆は、気を抜けばすぐに堕落する。その方が楽だし、精神的にも抵抗がすぐになくなり、社会道徳なる目に見えない通念を守ることがアホらしくなってくる。だからこそ、棒術部にはいつまでも、人間の堕落を阻止し、品行方正を心がけたくなる場であってほしいものである。