道民の宴
2001年06月15日（金）
この日、課長（仮名）宅にて「ジンギスカンパーティー」が執り行われた。
なんでもジンギスカンの肉、すなわち羊肉が手に入ったとのことで、道民を呼び集めてそれを喰らう、との主旨である。
課長の他、私、１年生のU氏ら北海道出身部員が集まり、元棒術部員で北海道出身のK氏にも声をかけた。あとは、長野出身のO氏、九州出身の参謀長（仮名）、埼玉在住の鰹（仮名）、宮城出身の黒天使（仮名）氏など他県出身者も随分いた気がするが。
コンロでカブト型のジンギスカン鍋を熱し、その上で肉を喰らう。
ついでにとうもろこしなんかも焼いて食い、北海道的な宴を催した（ステレオタイプだが）。
８人の人間がテーブルを囲んだが、課長宅にこれほどの人間が入ったのは驚きである。つい先日までは、人２人入るのが限界だったというのに。相当掃除したようだ。ゴミが部屋の隅にまとまっている。布団もめずらしく押入に収納されているではないか。
しかし、初めてここを訪れた人間、あまり訪れることがなかった人間には驚異的な住居であるらしい。二昔前の駅の便所のようなトイレ兼風呂には電気がつかず、しかもムカデの死骸まで落ちている始末。ビールを注いだコップには、気を抜くと羽虫がダイブし、床どころかテーブルに落とした食い物さえも、もはや二度と口にすることは出来ない（ゴキジェットなどの薬物で汚染されているため）。
多分この古いアパートにはアスベストなどの禁止された物質も使われていることであろう。そこに多種多様な虫が飛び交い、床や壁はゴキジェットやその他の殺虫剤で汚染されている。しかもつい最近掃除したばかりで、あらゆる微粉が空気中を漂っている始末。
今日の宴では、寿命が何年分か縮んだに違いない。
何人かは先に帰宅したが、課長、私、K氏、参謀長氏、O氏、U氏の６人がここに泊まることとなった。
２組出される布団。２組布団はあったらしいが、２組とも同時にこの部屋に敷かれるのははじめてらしい。そこまでこの部屋には空間がなかったのだ。掃除のおかげでなんとか布団は敷けた。しかし、これからどうする？
ジャンケンで場所を決めて、布団に４人、布団のない床に２人がどうにか寝ることになった。肩と肩が押し合い圧縮され、窮屈で寝れたものではなかったが、なんとか皆寝たようだ。６人もの人間が一応床に背を着けて横になれるなどということは、課長宅では快挙だったかもしれない。
ちなみに、この６人のうち２人は女性である。まったく、ひでえ話だ。
私は始発が動く時間に１人起きだして帰宅したが、残り５人は眠っていたようだった。
よくもまあ、これだけ劣悪な条件で眠ることが出来るものである・・・。