書籍大量処分
2001年08月07日(火)


 実家に於ける私の部屋には、相当な私物が残っている。特に書籍が部屋容積に占める割合は高く、本棚が背中合わせに部屋のど真ん中に並び、本棚回廊が出来ている始末。よくこの部屋に布団を敷いて寝られたものである。釧路沖地震・北海道東方沖地震が、私の起きている時間に起きたのは幸運であった。
 こうした本類も、社会人になるに当たって処分しておかねばなるまい。今までは「とりあえず」実家に大量の私物を置いていたが、来年以降社会人になると、こうした本を読むことはほとんどなくなるだろう。それに今年までは私の学費・仕送りで無理だったが、来年以降はいい加減耐用年数を過ぎた実家も建て直すかもしれない(いつになるかはわからないが)。そうしたら私の部屋など存在する必要はなくなる。両親の家をこれ以上私の「不要物」で、占拠し続けることはできない。


 思えば、中学・高校時代は、大学生である今より遥かに本を読んでいた。その大半がマンガや雑誌、伝奇小説、仮想戦記、ライトノベルなのだが、学術書なんかもかじってみたり。その何冊かを読み返してみた。高校生当時は気合いと根性で必死に意味内容を追いかけていた学術書も、大学でまがりなりにも4年半学んできた基礎知識と感覚があると丁寧に読みこなせた。なかなか面白い本だ。こうした学術書だけは東京のアパートに持って帰ることとした。
 その他、マンガや小説類・・・読めば今でも面白かろうし、捨てるのは惜しい。だが、人生に於ける時間は限られている。他に優先すること、優先して読む物がある以上、今後これらの本を読むことはまずないであろう。ならば処分するしかない。このまま実家に放置しておくわけにはいかぬ。


 予備校出所後に1度大処分をし、大学3年の帰省時にも大処分をしたが、今回の帰省では徹底的に部屋に空間を作った。本棚回廊は消滅し、本棚はバラして不燃ゴミに。大量の雑誌類やどう考えても売れない書籍は資源ゴミに。そして一応売れそうな代物は古本屋を呼びつけて回収してもらった。
 惜しむべくは、ここは需給バランスが崩れた街・釧路だということだ。東京のような大規模古書店や専門店があれば、もっと有効な処分ができたであろう。別に不要物を処理してカネをもらおうとは思わない。だが、私の持っていた本類にはあくまで「それなりに」だが価値のあったもの、稀少本もなくはなかった。そうしたものも二束三文に扱われて、あるいは処分されて、それを必要としている人間の手に渡らないであろうことが残念だ。
 東京に持って帰って売ると、送料で本末転倒な結果になるし、オークションにかけるにもやはり持って帰らればならぬ。私はすでに東京の人間なので、釧路には譲渡できる人間もほとんどいない。まあ、自分の限られた時間を考えると、これでいいのかもしれぬ。かつて自分が多大なる価値を添付していた物体を手放し、処分するのには抵抗があったが、私の人生の時間と父母の空間を有効に使うためには、適当な処置であった。


 それでもいくらかのマンガは持って帰った。
 伊藤明弘の「バトルガール」、山下いくとの「ダークウィスパー」。
 これは手放せませんわい。   


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