箱根家族旅行
2001年09月03〜04日(月〜火)


 家族で箱根まで旅行へ行った。1泊の他愛もない温泉旅行なのだが、家族揃ってどこかに繰り出すということは、かなり久々である。特に私や姉が実家を離れてからは、こうしたことは皆無に等しかった。生活時間が大きく異なってくると、わずか2日3日と言えども、家族全員で時間を合わせることは困難になるし、一緒に何ぞをしようという意志も薄らぐというもの。少なくとも私は、家族単位でどうこうしようなどという発想さえもなくなりかけていた。


 幼少期から、我が家はそこそこ旅行をしてきた気はする。夏には母方の伯母宅を訪ね、正月には父方の一族郎党で温泉旅館に集まる。これが毎年の慣例であった。十勝地方もしばしば旅行し、道外では、開園してまもない東京ディズニーランドにも行ったものであった。
 まあ、ハデに海外旅行や観光地巡りをしている人々に比べれば、我が家の余暇の過ごし方など慎ましやかなものだが、大学入るまで飛行機に乗ったことがない、中高の修学旅行でしかホテルに泊まったことがない、という人よりは旅行をしていたものである。
 だが、よく考えてみると、1家計単位としての家族、つまり親兄弟だけで旅行をした経験はほとんどないような気がした。いつでも、親戚ぐるみで何某かのことをしていたような。それをわるいという気はないが、家族だけで箱根に泊まった今回の旅行は、貴重な体験だったのかも知れない。

   


 旅行の詳細については書く気はないが、特筆事項として上の写真を取り上げたい。携帯電話である。それだけのことなのだが、十数年ぶりで家族だけで旅行に来てみて、世の中(まあ、人間もだが)変わったな、などと感嘆したり。私が大学に入った1997年にドコモP201を持ったことによって、我が家の1人1台体制は達成された。我が家では、意外に早く電話が普及したものである。


 ちなみに、家族で観光をしている最中、私は周囲の地名を見て、「強羅絶対防衛戦突破!」とか言いたかったものである。
 まあ、家族には何のことだか意味が通じないだろうから、口にはしなかったが。
 いやはや。  


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