文献譲渡
2001年10月21日(日)


 来年の2月か3月か、詳細な時期はわからないが私は引っ越しをする。それに際して、私は荷物を少しずつ減らそうとしているが、膨大な量の本をどうにかしないかぎり、持ち物の絶対量はあまり減らない。そういうわけで、少しずつ本を後輩に譲渡することとした。今日もその一環として、夜、メシを持って我が家を訪問して来た参謀長(仮名)に、とりあえず手で持てる限界量まで譲渡することとした。
 それが以下のリストである。彼自身が選んだのだが、その着眼点が常人とは違うような。


滅びの笛 全2巻
 1977〜78年に連載されていた劇画の復刻版。山梨県にネズミが大量発生し、人を襲う。山梨の小集落や各都市は炎上・壊滅し、鼠群はあらゆる生物を食い荒らしながら東京へと邁進する。山梨を捨てて東京防衛に当たる政府、生きながら鼠に喰われ、焼かれて死ぬ人々、政府の対応に不満を爆発させ決起する山梨県民とそれに対して配備される自衛隊・・・凄まじい混沌が描かれたスペクタクルである。
 山梨生まれの参謀長は、山梨が壊滅する様に痛く感銘を受け、喜んでこれを「持ち帰り」に加えた。

ラブひな 0〜13巻
 中央大学の偉大なるOB赤松健氏の傑作。少年誌の連載の常として、引き延ばされて連載されているのがよくわかるのだが、次の14巻で終わるようだ。ま、手元に置いて繰り返し読むこともないだろうと、思い切って放出。参謀長はもちろん、これを「持ち帰り」に加えた。

TO HEARTアンソロジー+α (T2出版)
 設定資料であるがごとき大判の薄い本だが、中身はアンソロジー。参謀長が一番早く「持ち帰り」に加えた本でもあった。

ルパン三世カルトブック(双葉文庫・1998年刊)
 ありがちなアニメ研究本。一応これも持って返るとのこと。

ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル(幻冬舎文庫版)
 センシティブな問題を扱っているので、一応目を通してみた。参謀長はこの類の本を読んだことがないので、試しに持って帰るとのこと。

佐藤大輔作 東京の優しい掟
 自衛隊を扱ったミリタリー・サスペンス・・・かな。それなりに面白い本ではあった。

殺される側の論理 本田勝一著 朝日文庫
殺す側の論理 本田勝一著 朝日文庫
 私とは思想的にかなり相反する存在なのだが、目は通してみた。参謀長曰く、この名前の響きが気に入った。これは持って帰らねば、とのこと。

官僚たちの志と死 佐高信著 講談社文庫
 何かと悪く言われ、楽で利権を貪っているようなステレオタイプがあるが、実はとんでもなく過酷な仕事である官庁勤務。この仕事の中で、「殉職」した官僚達の根性を描くドキュメント。

私の手が語る 本田宗一郎著 講談社文庫
 本田宗一郎氏の自伝。タイトルに引かれて参謀長は選んだようだが・・・。

財政学(第二版) 貝塚啓明著 東京大学出版会
 政治学科でコースによっては使うテキスト。公務員試験などにも応用が利く、オーソドックスな学術書。

天皇の逝く国で    ノーマ・フィールド著 みすず書房
 政治学のレポートの課題図書。

手にとるようにIT用語がわかる本  富士総研編 かんき出版
 用語集。今年出たものだから、まだ使える。

中国の城郭都市  愛宕元著 中公新書1014
 農耕文明のはじまりは、生活圏の固定化と守るべきモノの発生を意味した。農耕文明が「防衛」の文化を生むのは必然とも言える。こうして発生した中国の城郭都市について述べる。

梁山泊 佐竹義彦著 中公新書1058
 私の目には単なる悪党にしか写らない梁山泊。この物語が何故中国人に受け入れられたか、その背景を論ずる。

大学生の就職活動 安田雪著 中公新書1462
 企業と学生との出会いの場たる就職活動について描く。あんまり読んでいない。

安楽死と尊厳死  保阪正康著 講談社現代新書1141
 哲学の領域かも。

タバコはなぜやめられないか 宮利勝政著 岩波新書264
 メカニズムがわかってもやめることとは別問題だが。

性教育は、いま 西垣戸勝著 岩波新書299
 性教育と、無知故に起きた児童生徒のとんでもない体験について描く。この手の本は、ケーススタディが非常に楽しい。

金融システムの未来 堀内昭義著 岩波新書545
 卒論のために買ったが、あまり使わず。

相模湾上陸作戦  大西比呂志・栗田尚弥・小風秀雅著 有隣新書
 実際には未遂に終わった、アメリカの本土上陸作戦とそれへの対策を通し、太平洋戦争の別の「終わり方」にどのようなものがあったか分析する。

Asian Special Forces
 どこぞの古本屋にて、500円で買ったビデオ。日韓台の歩兵・落下傘部隊についてのドキュメント。1回しか観ていない。 

エヴァのテープ
 どこかのショップで売っていた、留守番電話用のメッセージ集。一時、本当にこのメッセージを入れていたとは、我ながら恐ろしいことを・・・。

 とりあえず、今日はこんなところである。
 ちなみに、参謀長が我が家に来て話した内容は、そのうちわかる人にはわかるだろう。


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