自宅にて誕生祝いを
2001年11月19日(月)


 今日が誕生日なわけではないが、本日我が家に於いて、私の24歳の誕生日が祝われた。これは後輩有志数名が事前に準備してくれたいたものである。同じ19日に別の後輩の誕生を祝った飲み会が催されたようだが、残念ながらそちらは欠席。11月は誕生日が多くてこういう競合も起きるものだ。


 さて、今日の会場は私のアパート。講義が終わってから私は参加者らと最寄り駅まで向かい、私だけ先に帰宅。
 この時の参加者は、HMX-12氏、П氏、PGO氏、参謀長(いずれも仮名)の4人。全員後輩だ。
 私は先に家に向かい、彼らはスーパーで酒や食い物を買ってきてくれた。
 ちなみに無名氏(仮名)もまた参加予定であったが、体調不良により参加できず。残念である。


 ビールはモルツ。それに何故かハイネケンにバドワイザー。我々はモルツ派が多く、ビールと言えばモルツである。次点がキリンと黒ラベルといったところか。飲み会でスーパードライを買って来た者は必ず不当に非難され、味覚障害呼ばわりまでされるものである。大衆飲み会(注1)に於ける定番・発泡酒などなく、この誕生祝いでモルツとは心得ておるのう。
 それにしても、ハイネケンとバドワイザーは何の冗談か。ハイネケンについてはイメージが思いつかないが、バドワイザーと言えばメリケンのコマンド映画。機関銃のシャワーの中を、無謀にも駆け出す「特殊部隊」(注2)の隊員。敵の弾丸は一発も当たらず、主人公らの射撃は百発百中。そうして米国人の人質なんかを救出し、「星条旗よ、永遠なれ」なんぞを歌いながら人質と共にバドワイザーで勝利を謳歌する。私にとってバドワイザーとはそういうイメージだ。この、米国のナショナリズムが高揚する中、バドワイザーとはよいチョイスである。さすがは私の後輩だ。ちなみに、ここで上げている「コマンド映画」は、チャック・ノリス主演の「デルタフォース」である。


 食い物はスーパーの惣菜。しかも全て半額品である。さすがは学生。安くあげつつも、食えるものを用意するとは。一人暮らしでは余す上に、価格がやや高めである肉食の惣菜が数パックも用意された。さらには、冷凍庫がない我が家では買ったこともない、生肉。これも数パック用意されて、後輩の手によって焼かれて出された。まさに宴である。さらには手製のケーキやパイまでもが持ち込まれた。
 私にとっては、最大級の祝福であった。

 用意された惣菜にビール。モルツが多めなのは当然。それに何故かハイネケンにバドワイザー。

 今回集まり頂いた後輩連中。

 ケーキ(手製)に火をつける。ライターは、開くと、題名不明の中国曲が流れるという私自慢の逸品だ。

 ターボライターなのだが、最初から火の出が悪く、ろうそく一本ともすのに随分と時間がかかった。

 ようやく火を付け、24歳、ヒゲ面で記念写真を。手にはもちろん、件のライター。友人の中国土産だ。

 毛沢東の肖像付きというとてつもない逸品。我が家への来客で、これに感心しなかった者は未だかつていない。

 さて、食事を済ませた後、つまみを出して安ウィスキーなどをやる。そこで皿にろうそくを立てて火を付ける奇行がはじまる・・・。

 なぜか5本、ともされるろうそく。

 せっかくなので、その炎で一服つける。

 結局、ろうそくは肉の脂と混ざって意味不明な固まりとなった。火遊び好きな後輩とは困りものだ。宗教上の理由ではあるまい。

 手土産として共同出資で買われたヘネシーXO。これが開封されるのはいつになるのだろうか。

 夜も更けると、早速「サイバーコップ」LD-BOX上映会が繰り広げられた・・・。


訳注

注1:大衆飲み会
 ひたすら大人数で騒ぎ、暴れる飲み会。こうした飲み会に於いては、味わうヒマもなく、また味のわかる奴もあまりいないために酒など存在すればよく、ただただ低コストが求められる。学生たる者、安く飲みたいというのはわかるが、安物ですませてはいけないものもある。その一つが酒だ。
 安酒ばかり飲んでいると身体を壊す。毒薬じゃないんだから、今日明日どうにかなるわけではない。だが、安酒を若い頃浴びるように飲んでいると、ある程度年を取ってから身体が臓器が堪えてくる。

注2:「特殊部隊」
 このカギカッコは、アイロニーのカギカッコ。昨今のアフガニスタン攻撃で、ニュースや新聞に頻繁に踊るようになった特殊部隊の4文字。これは士郎正宗のマンガなどで日本でも知られるようになってきたが、一般の認知度は近年まではまだまだ低かったと言える。
 だが、少人数の精鋭軽歩兵部隊が、不正規に敵地へ侵入して暗殺・破壊・人質救出を行う、まさに特殊部隊を題材にした映画・ドラマ・小説は、わりと広く観られていたはずだ。米映画「デルタフォース」もその一つ。
 だけれども、こうした映画なんかに描かれる部隊・任務は、実際の特殊部隊とは似てもにつかない代物であり、観ている者も「特殊部隊」などというコトバを念頭に置いて観ていたわけではないだろう。「デルタフォース」「グリーンベレー」「ネイビーシールズ」などと、特殊部隊そのものの名を掲げた映画であっても、だ。だからカギカッコ付きである。


誕生プレゼント一覧

・ヘネシーXO 700ml
 高級なブランデー。いわゆるナポレオン。今日の誕生会参加者全員の共同出資。酒の中ではブランデーを最も好む私にとっては、すばらしいプレゼントである。かつては「一生に一度飲めるかどうかもわからないナポレオンだ!」とも言われていたが、近年の価格変動で手が出る領域になった。だが、15000円はするこの酒、学生がおいそれと買える品ではない。これは一杯やるのが、楽しみである。
 ちなみにこの酒、ゲーマーズのでじこ袋に入れて手渡された・・・。

・「全日本妹選手権!!」1巻
 ・・・?これはまた・・・なんとも・・・。

・「禁断-秘密の花園- 完全版」
 少女漫画なのだが、内容が犯罪。ガキも読むマンガでまぐわるのは今にはじまったことではないが、ここまで危険な代物が公然と出版されているとは・・・。おそるべし、少女漫画。

・真琴のタオル
 こ、これで朝顔を洗えというのか!そんな畏れ多い。

・ルリルリのトレーディング・フィギュア
 TV版と映画版のセット。ディスプレイの上にでも並べておこうかのう。

・霧島佳乃のマスコット・キーホルダー
 将来車を買ったら、車内につるしておきたい。

・「ココロ図書館」主題歌CD
 かの番組のCDとは、恐れ入りました。

・ゴルゴ13の文鎮
 高校時代の友人からの一品。郵送。封筒を開けると、「油断するな!!今ので3回は死んでいるぞ」とのメッセージが。郵便物は、確認してから開封しろということか・・・。 

・PS版「超兄貴」
 話は前々から聞いていたが、ここまで凄惨なゲームが存在しようとは!オープニングの暑苦しさとセンスに脱帽。シューティングの難易度は高い。

・「コンプティーク」1984年11/12月号、1986年11月号・12月号
 まだ「別冊テレビジョン」であった頃の「コンプ」。PC6001や6601が現役で、うちのCeleron1GHz・・・いや、実家にあるPC9801RSの足下にも及ばないマシンが目白押し。この時代は、まだパソコンに手を出していなかったので興味深いものであった。

・「朝霧の巫女」1巻
 「ヤングキングアワーズ」は定期購読しているが、読み始めたのが最近なので、この話の序盤は知らなかった。学食で読んでいたら、「『巫女三姉妹!』って、ダメじゃないですか」とのこと。うぐぅ。

 ここまでが私がもらったもの。


 ついでに、私以外の11月生まれの人々がもらったプレゼントを紹介しよう。

・リアップ
 大学生あたりから、頭髪が気になってくる人もいるのである。このプレゼントは喜ばれると同時に、受け取った人間に殴られる可能性がある危険な品でもある。

・紙風船と紙のよくわからん玩具
 このプレゼントの中では、もっとも素朴なもの。

・仮面ライダーアギトの警棒
 これを持って、公園で棒術の自主稽古すべし!
 未確認生物が現れても安心。

・「サイバーコップ」全36話セット
 安田火災海上ビルや東京海上火災ビルが破壊され、相模湖で戦いが繰り広げられるという凄絶な特撮番組。ロケ地がわかりすぎて笑える。

・亞里亞の巾着袋
 これを持って歩くのだ!反応する奴は常人にあらず。

・SD-RAM256MB(PC133CL3)
 これをプレゼントされた者のパソコンは、256MBメモリを間違いなく認識しない。

・「おジャ魔女どれみ」の薄い本
 実家でどう保管・鑑賞するのかが楽しみ。

・「影の戦闘隊」1巻
 安保条約終了後の日本の空で、国籍不明のナショナリスト集団が戦闘機を駆使して闘う隠れた傑作。セリフがいちいち熱すぎる。

・「東鳩」+「北斗の拳」な薄い本
 ノーコメント。


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