お前が努力しろ、クズ!
2001年12月05日(水)


 大学の広報誌に、次のような陳情が載った。

「学内禁酒はつらい。各団体が大学に働きかけて、何とかとてください

                                オールラウンドサークル 3年生 男」


 この投書を見て、棒術部とある有力な学生団体を兼部する■■氏は怒り狂った。
「こっちはしているんだ!大学当局と交渉して、会議して、見回りとか警備もやって協力して、努力しているってんだ!禁酒は病院・救急機関からの圧力だ。俺たちが最大限の努力をしても禁酒は施行されてしまった。お前らオールラウンドがバカやって医療資源を浪費するからだろうが。お前等のせいだろう。まず自分が変われっての。努力もせずに人に頼るな」


 禁酒令。そう、中央大学は、今年2001年度の新勧期に禁酒期間を設け、そして先月はじめの白門祭においてはついに全面禁酒が発動された。中央大学始まって以来のことである。私も中央大学に5年間在籍しているが、ドラスティックに学生生活の在り方に制限が加えられたとの感が否めない。通常時の禁酒にまでは至っていないし、学食でのビールの販売は続いている。だが、学祭や新勧といった行事に於いては、今後も禁酒が続くことであろう。
 この禁酒は、大学当局が何気なく考えて行ったことではない。■■氏が言うとおり、地域の医療機関・救急救命機関からの圧力による禁酒令だ。学祭や新勧に於いて、クズサークルは暴力的に酒の一気飲みを強要し、「潰れる」「壊れる」「おかしくなる」と言ったことをゲーム感覚で捉えている。泥酔者は放置されることも多く、死者もたまに出る。
 そして何よりも、救急車の出動や救急病院への搬送が相次ぐことによって、交通事故や近所でババアが倒れたとか別の緊急時のとき、救急車や医師・設備などの医療資源が不足する−つまり、救急車がなかなか来ない、救急救命センターに運ばれても順番待ち、などということが容易にあるのだ。私は医師の知人がいるので話は聞いているが、医療資源というのは驚くほど不足している。だましだまし足りない看護婦や医師をやりくりしているのが現状なのである。そこに、大量の泥酔したガキが車両・人員・設備・薬剤などの資源を独占し、心筋梗塞で倒れたジジイや交通事故のけが人など、どうしても医療資源を必要とする人たちに手が回らなくなるなど、犯罪である。
 学生団体や学内各機関の人々が何かと頑張ってくれたが、禁酒は大学当局にとって避けられない選択であった。


 そうした事情を知って知らずか、酒をおもちゃにし、酒の危険性も甘く考え、他者の健康と尊厳を害しておもしろがっているクズ野郎が、人に頼って何をしろというのだ。第一、酒ならば学内でなくとも飲むところはいくらでもあるだろう。それとも、見回りの各団体や大学職員がケアしてくれない学外では、バカな飲みも出来ないというのか。甘えてんじゃねーよ。
 まあ、こういう手合いは構成員同士の人間関係は希薄なので、学祭などの重要時期にサークルの旗印をかかげて、大学構内にとりあえず集まって飲む、という以外のスタイルの飲みを出来ないのかもしれないが。個人的に飲みを起こす意志も能力も人脈も信頼関係もないのだろう。こういう大衆社会の申し子のような空虚なクズのために、節度ある部会の飲みが制限され、各学生団体がどれだけ苦労していることか・・・。まったく、まずは自分が変われ!自分が努力しろ!


 ちなみに参考として、白門祭終了後の禁酒についての大学の公示を載せておく。


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