シャンゼリオンとの邂逅
2002年01月20日(日)
先日、新宿のパセラに行ったついでに、参謀長(仮名)は新宿TSUTAYAで「シャンゼリオン」を借りてきていた。今日はそれを上映するとのことで、早速参謀長宅にお邪魔した。私は「シャンゼリオン」なんぞ聞いたこともなかったが、待ち合わせの折りにたまたま立ち寄ったTSUTAYAでこのパッケージを見つけると、意味不明な奇声を発しつつ、会員証まで作ってこれを借りてしまったものであった。これはよほどの代物に違いない。
さて、参謀長が借りたテープを何本を観てみたが、この「シャンゼリオン」は特撮としては風変わりな作品である。軽薄でアホな主人公が、行き当たりばったりでうまく活躍し、熱血な正義漢ほどバカを見る。あたかも、今までの特撮ヒーロー番組を支配していたパターンをすべてひっくり返すかのような代物だ。熱血正義漢も騙されてバカを見るだけでなく、軽薄な主人公らの寝言を真に受けて、一人苦労を背負っても満足して終わる。1話1話ごとに見せるその収斂は見事。
あと悪の大将が都知事選に立候補して、選挙資金集めとして怪人からカネをかき集めたりと、ヘンに現実的な面もあるのが笑える。怪人が人間界で暮らすために、悪の大将が就職の斡旋をし、その恩返しとして上納金を要求するとは・・・。しかも政治家になって、合法的に世の中変えようとする怪人なんて、特撮史上はじめてかも・・・。
全話の何分の一かしか観ていないが、この「シャンゼリオン」は全話通して観る価値はありそうである。