テレビ寄贈
2002年01月26日(土)


 私のアパートには、何故かテレビが2台ある。一人暮らし故、テレビなんぞは本当は1台で十分である。他に観る奴はいない。TVチューナー機能付きのキャプチャーボードをパソコンに差している上、パソコンとビデオデッキをつなげているので、パソコンのディスプレイでもテレビやビデオは観られる。テレビだらけだ。
 ディスプレイはともかくとして、テレビを2台置いているのには理由がある。私の部屋は和室と洋室とに分かれているため、どちらの部屋にしてもテレビ/ビデオを観られるようにするため、多人数の来客がよくあるが、そのようなときに上映会やゲーム大会を効率よくこなせるため、そして「アーマードコア」など二画面対戦ゲームを行うため、だ。特に最後の理由が大きい。ゲーム機を二台つなげて、相手の様子が見えないように別々の部屋で対戦するなど、そうそう出来ることではない。大学時代は、遊びにもなかなか充実したものであった。


 だが、4月から社会人となるに当たっては、テレビは2台もいらない。東京を離れて札幌に引っ越し、休みもそうそうないだろうから、客を呼んで二画面対戦することなんぞ絶無に等しいだろう。東京−札幌間の引っ越し料金はなかなか高く、荷物は少しでも減らしたかった。だから、2台あるうち小さい方の、14インチのテレビは棒術部の部室に寄付することとした。
 部室の管理責任者が誰なのかは、既に部を引退して久しい私にはわからないが、事務方のトップたる主務に話を通した。テレビは喜んで引き取ってくれるとのこと。本当は3台あるビデオデッキのうちの1台も寄付したかったのだが、ビデオデッキはよからぬ目的で使われそうなのでダメだそうな。他に引き取り手もなく、やむなくビデオデッキは廃棄処分にした。


 部室へのテレビの搬送は、部の若い者数人をよこして運びましょうと主務が申し出たが、私は自分の手でテレビを運ぶこととした。試験も終わったし、身体もなまっていたところだ。いい鍛錬になる。
 テレビを簡単に梱包して、紐でつり下げて運ぶ。思ったより持ちにくく、アパートから駅、改札からホーム、乗り換え、中央大学明星大学駅から部室との道のりが何とも長く思えた。それでも、なんとか部室にテレビを搬入。事情を知らない大多数の部員は、テレビを抱えて現れた私の姿に度肝を抜かれたようであった・・・。


 部室にあった音のでない古いテレビをどかして、持ち込んだテレビをセッティング。今度のテレビは、音は出るし、前面に入力端子もある。リモコンもある。私が大学に入る前に、古の先輩が部室に寄贈した、音の出ない'80年代のテレビからは格段の進歩である。ついでに、いらない電気コードをニッパーでバラして、即席アンテナも作ってみる。ないよりマシ程度だが、一応テレビが観られる。なんと画期的なことであろうか。アンテナはちゃんとした室内アンテナを買う必要があるが、このテレビは活用してもらえたら幸いである。  


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