高川山に二次元の旗を
2002年01月31日(木)

見よ、高川山頂上の風になびく、この等身大Airを!!


 試験はすべからく終わり、あとは結果を待つだけ。為すべきことは為した。あとは、卒業できるという前提の下に於いて、残り少ない日々を活用するのみである。今日は、再び高川山に登った。圧雪の上にさらに雪が積もった山道は、普段着に毛が生えた程度の私の装備では危険なのだが、難易度が低めな高川山ならばまだ登れる。せめてちゃんとした登山靴とリュックサックぐらいは欲しいのだが。
 さて、今日の目標はただ一つ。私の体力ならばさほど苦にもならない高川山は、正直鍛錬としては物足りないのだが、天候によっては頂上から富士山まで見渡せる景色のよい山である。そこに二次元の旗を掲げよう!そりれが私の目標であった。ま、旗と言っても、ちゃんとした旗はなかなか売っていないし(ジオン公国かブラックゲマゲマ団の旗ぐらいしか見たことがない)、作るカネがあれば登山装備を買っている。だからここは、等身大バスタオルでお茶を濁すこととした。ま、こんなことやるアホはそうそういないことであろう。

 JR初狩駅側の高川山登山口。足跡さえほとんどない積雪と、その上に敷き詰められた枯れ木の絨毯。それに熊注意の看板。非日常の入り口である。

 高川山頂上。体力に於いてキツい山ではないのであまり疲れはしないが、足下が悪い季節なので時間が掛かった。

 早速等身大バスタオルを取り出し、それを掲げる。風にたなびく美凪の姿を見よ!この瞬間のために、私は山梨までやってきた!

 実はこのとき、山頂で休んでいる登山客が数人いたのだけれども、ここまで来て引き下がれまい。天高く御旗を掲げよ!

 下り道で見た看板。熊を殺さないでとのことだが、私に熊を殺す能力も武器もない。遭遇する確率は低いが、もし出会ったら処置なしである。

 斜面に突き刺された、初狩駅の方向を指す標識。こうした標識がなければ、積雪の中では自分が道を歩いているのか否かわからなくなる。


 積雪の中、富士急行壬生駅方面に抜ける道は危険と判断して、JR初狩駅方面へ戻った。登山口まで下りると、そこには旅館の看板が。入浴可とも書いてある。カバンには簡単な着替えとタオルの2〜3本はあるし、ちょうどよくバスタオルまであるときたものだ。無性に風呂に入りたくなり、看板の旅館を探してみた。
 その旅館を見つけだし、旅館の主人たるご老人に声をかけて、早速風呂に入る。楽な山だとは言っても、汗はかくし、冬場は冷える。風呂はよい。なかなかゆっくりとさせてもらった。


 風呂から上がって、宿の主人にお代を払おうとすると、茶を飲んでいけというので、馳走になることに。みかんまでもらった。
 ご主人は、登山客・ハイキング客とこうして雑談をするのが好きで、この旅館やっているのではなかろうか。今は冬場ということもあり、また平日の真っ昼間だ。私以外に客はいなかったが、毎週週末は常連客で賑わうとのことだ。ご主人の息子さんが中大OBということもあり、なかなか話が弾んだ。こういう出会いもいいものである。
 ここの宿には、また来てみたいものである。

 風呂上がり、罰当たりにも例のバスタオルを使う。この手の品は、実際に使うものじゃあないんだけどね(旗として使うのも尋常な使い方ではないが)。

 宿の前で、ご主人に撮ってもらった一枚。

 ご馳走になったみかんとお茶。私は茶のことはよくわからないが、使っている葉も鉄器も、けっこういいものなのではなかろうか。うまかった。

後日記

 また来ますと言って、宿を後にしたのだが、結局2月は引っ越し準備や人と会っているうちに過ぎ去り、東京在住期間に再び山に登ることはなかった。しかし、またこの近辺の山に登る機会があるのならば、ここの宿には立ち寄りたいものである。


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