学生生活、最後の泥酔の日
2002年03月01日(金)
先日4人で飲んだとき、私の同期のF氏はもう一度飲もうと言って別れた。私を個人的に壮行したいとのことである。そしてそれは、早くもこの日に実行された。
酒・食料代は大半がF氏が持ち、しかも彼自らが包丁を握ってつまみを振る舞ってくれた。
酒はビール1本に発泡酒2本という常套コース。まずはまっとうなビールを飲み、少し酔ったところで発泡酒を注入。だが、不覚にもこの3本・1500ml程度で私は酔いが回っていた。そしていい気分でそのまま、日本酒一本750mlを瞬く間に空け、そしてワイルドターキーをも一瞬で飲み干してしまった。今日の酒は実に旨かった。
だが、日本酒ならばまだしも、ウィスキーの類を一気飲みして、無事でいられたことなど今までただの一度もないのだ。ワイルドターキーを飲み干した頃から記憶はおぼつかなくなり、そして記憶のほとんどは欠落してしまっている。
F氏とは、最後の機会にゆっくりと話したかったのだが、酔っていかれていた私ではそれも出来ず、おそらくは随分と迷惑をかけたことであろう。偶然居合わせた鰹(仮名)氏なんかも私の世話に奔走したと聞く。会場の家主にも多大なる迷惑をおけたことであろう。
泥酔を処断してきた私が、最後の最後でこのザマとは、なんとも情けない。そしてせっかくの機会をF氏や他の居合わせた人々に申し訳が立たない。可能かどうかはわからないが、記憶を失うほどの泥酔は、一生に於いてこれを最後にしたいものである。
ちなみにこの翌日、針の固まりを飲んだかのような胃痛と、アセトアルデヒドに蝕まれた中枢神経を引きずって、私は帰りがけに法学部事務室へと立ち寄った。掲示板の卒業確定者名簿には、私の名があった。歩くことさえやっとの状態で中大まで至り、そうして見上げた掲示板。これは記憶に残る一瞬となった。