水鉄砲大戦
1998年07月24日(金)
連絡網で「明日、水鉄砲で撃ち合うからエモノを用意して学校に来い」との電話があったのは、前日の夕方頃のことであったか。回したのは主将である。それで集まったのは全部員の三分の一!なかなかバカぞろいである。
水鉄砲は一丁300円前後と経済的。また、水鉄砲は射程距離が極端に短いため、サバイバルゲームと違ってあたりに人がいてもいてもできるし、なかなか便利かも知れない。
さて、各自の水鉄砲だが、実銃をモデルにした代物が多く意外と出来がよい。特に、主将のS&W・M645は思いのほか外見がよくできている。.380ACPのオートのようにかなり小さいけどね。私はウヅィの二丁拳銃。一丁はPPK用のヒップホルスターに入れて、手にはもう一丁持つ。メインアームのタマが切れたらサイドアームを取り出す。昔からやりたかったことがついにできたのだ。
サバゲのようなルールなど何一つない。ただ、チームを分けて延々と撃ち合うだけである。しかし、補給の必要性が戦術を高度なものにした。弾薬たる水は思いの外早くなくなる。ペットボトルに入れた水を銃に充填するのだが、このスキを作らないようにするのが難しい。補給中にスキをついてペットボトルをかっぱらったり、その水を捨てたりする。こうした兵站の破壊はなかなかスリリングであり、成功すれば一気に形成が有利になる。
また、主将はS&W・M645の他に、メインアームを用意していた。圧搾空気を用いた代物なのだが、これがなかなか強力である。ポンプアクション・ショットガンのようにポンプを用いて空気圧を高め、トリガーを引くと大量の水が一気に放出される。射程もパワーも圧倒的なこの銃は、実戦における軽機関銃(特にBARか)のような存在といえる。しかし、この銃は1リットルもの水を数秒数えぬうちに使い果たしてしまうために、一人が正面から特攻して水を使わせ、タマ切れにしてから狙い撃ちにするという作戦も用いられた。
ばかばかしいと言えばそれまでである。しかし、銃も弾薬(水)も安価な上に、目を直撃しても(痛いが)実害がなく、さらにサバゲのように周囲の人間の反感や恐怖を招くことも(あんまり)ない。これは手軽に撃ち合う気分を味わうのに最適である。もっともルールをちゃんと作ったら、ひとつのゲームとして確立するかも知れない。少なくともサバゲよりは一般受けするだろう。あとは黒く塗った水鉄砲や工夫してホルスターやスリングを使えば、結構銃撃戦の気分が高まるのかも知れぬな。