■アメリカ最新流行歌

 人間の持つ共通の文化として、歌があります。
 歌は、国境やコトバの壁を超えて、人間がコミュニケーションをとることが出来る貴重な文化であり、国家や民族を違える人同士でも、歌によってすぐに打ち解けられる場合もあります。そこで、ここではアメリカで流行している歌をひとつ紹介してみます。

海兵隊の訓練歌
作詞 リー・アーメイ
訳詞 原田真人(一部改編 晴天)
作曲 合衆国海兵隊 

Mama and Papa were laying in bed.

ママとパパはベッドでゴロゴロ

Mama rolled over and this is what she said;

ママが転がり、こう言った

oh,give me some...

お願い、欲しいの・・・

...P.T.!

しごいて!(注1)

Good for you

お前によし

and good for me!

オレによし

Mmm good.

うんん、よし

Up in the morning to the rising sun!

日の出とともに起き出して

Gotta run all day till the running's done.

走れと言われて一日走る

Ho Chi Minh is a son of a bitch!

ホーチミンはクソッタレ

Got the blueballs,crabs and the seven-year itch!

梅毒、毛ジラミ、ばらまく浮気(注2)

I love working for Uncle Sam!

アンクル・サムが大好きな(注3)

Lets me know just who I am!

オレが誰だか教えてよ

One,two,three,four, United States Marine Corps!

1、2、3、4、合衆国の海兵隊!

One,two,three,four, I love the Marine Corps!

1、2、3、4、オレの愛する海兵隊!

My Corps!

オレの軍隊!

Your Corps!

貴様の軍隊!

Our Corps!

我らの軍隊!

Marine Corps!

海兵隊!

I don't know, but I've been told...

人から聞いた話では

...Eskimo Pussy is mighty cold!

エスキモーのプッシー、冷凍マン庫。

Mmm,good!

ううん、よし。

Feels,good!

感じよし。

is good!

具合よし。

Real good

すべてよし。

Tastes good!

味よし。

Mighty good!

すげえよし。

Good for you!

お前によし。

Good for me!

オレによし。

I don't want no teenage queen!

スカした美少女、もういらない(注4)

I just want my M-14!

オレのオンナはM-14(注5)

If I die in the combat Zone.

オレが戦闘で倒れたら

Box me up and ship me home.

箱に入って帰国する

Pin my medals upon my chest!

胸に勲章、飾り付け

Tell my mom I've done my best.

告げてよママに、見事な散り様


注1)P.T.とはphysical traningの略であり、文字通り「教練でしごいてくれ!」という意味である。

注2)blueballsは「興奮しながらも出せずにいる睾丸のうずき、あるいは性病(とりわけ淋病)」。
 crabsは「毛ジラミ、梅毒」。
 the seven-year itchは「結婚後7年して、お互いの(性的)関係に満足しなくなって生じる衝動」、つまり不倫への衝動。itchは「かゆみ、うずき、性欲、情欲」。
 ひでーコトバである。

注3)アンクル・サムのために働くのが大好きな・・・つまり、合衆国に忠誠を持っているということである。

注4)正統な英文法としては、二重否定は肯定になるはずだが、ここでは否定になる。俗語や口語では、否定に否定を加えるとより強い否定になるという、実に単純な感覚から、二重否定が肯定ではなく単なる否定として扱われることがある。
 この用法は、非ネイティブの我々は使わない方が無難。

注5)1957〜64年の米軍制式小銃。コンセプトに一貫性がなく、短命に終わる。アサルトライフルとしてはかなり無理があったが、セミオート専用として使う分には、堅牢で信頼性がある。どちらにせよ、時代を錯誤した銃であった。

戻る