シーン4 レイ誘拐

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セリフ及び解説

台本との差異・制作雑話

ナレーター「学長の娘、レイ」

 このナレーターも「ディレクターズ・カット版」ではじめて入れられた。ないとわかりにくい。

 学長の娘の寝室。

 突如、桃瀬軍団が襲来。

 これも古典的な特撮。だが、ここはなかなかうまくいった。このシーンのカメラマンは私であった。

 眠っている学長の娘に忍び寄る桃瀬軍団。

 気がついて半身を起こす娘。
桃瀬軍団「お前をさらいにきた」
娘「きゃーっ!」

 騒ぎを聞きつけて、娘の寝室に飛び込んでくる半蔵と学長。
学長「何事だ!」
半蔵「どうしたんだ」
 学長、もぬけの殻となった娘のベッドに、紙キレを見つける。

 学長の銃はレミントン・ダブル・デリンジャー、半蔵の銃はベレッタM84Fである。

桃瀬軍団の声で手紙の内容が流れる。
 「すごいぞ。娘は頂いた。明日東の空を見よ。魔人桃瀬」

 当時棒術部のOBが酔っぱらい、棒術部の稽古を褒め称えた置き手紙を残して、歩いて八王子から横浜まで帰ろうとした事件があった。そのときの置き手紙の内容が「すごいぞ」の4文字であった。

学長「なんて事だ。魔人桃瀬、何者だ?」

 学長の問いかけに対して、首を振る半蔵。

学長「奴の狙いは、いったい何なんだ!」

 台本では、「奴は何を狙っているのだ?」であった。


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