ストーリー要約

 ある夜、桃の形をした星が現れ、落下した。それに気づいた吾一忍者の長老・同伴は、配下の忍者に流れ星の落下現場を調べに行かせた。だが、使いにやった忍者は何者かに催眠をかけられてもどり、同伴に刃を向けた。そして、次々と現れる怪人が同伴を襲う。そこに現れるのが、主人公・吾一三兄弟。吾一三兄弟は怪人を殲滅し、使いの忍者を追いつめる。だが、忍者は断末魔に「天下は桃瀬軍団のもの」と言い残して消滅する。

 桃瀬軍団は、宇宙からやってきた棒術使い。そのリーダーは宇宙のあらゆる棒術を会得したという魔人桃瀬。彼の目的はただ一つ。中央大学を牛耳り、将来の弁護士をすべて桃瀬軍団の配下とし、天下を混乱させ、天下を手に入れることである。魔人桃瀬は、部下の怪人達を中大へと派遣する。
 桃瀬軍団の怪人達は、半蔵率いる学長私設ボディーガード隊の警備を嘲笑うかのように、学長の娘レイを誘拐。そして学長に翌日、西の山を見るようメッセージを残す。

 一方、同伴は吾一三兄弟に告げる。桃瀬軍団に学長の娘がさらわれたことを。棒術使いの桃瀬軍団には勝てないと弱気な吾一三兄弟。だが、同伴は吾一一族に古くから伝わるという三本の棒を差し出す。この棒が合わされるとき、棒術神吾一が現れ、悪を倒すのだと。棒を受け取り、吾一三兄弟はレイを救出し、桃瀬軍団を倒すことを決意する。

 翌日未明、中央大学の西の山に、突如として巨大な城が出現した。動揺する学長と半蔵。そしてその城には、囚われのレイと魔人桃瀬が。魔人桃瀬は告げる。中大の実権を譲り渡さなければ、レイを殺すと。猶予は一日。
 苦悩する学長。レイ救出に派遣したボディーガード隊は全滅し、打つ手はないかのように思われた。だが、半蔵は告げる。吾一忍者ならば、桃瀬軍団に勝てるかもしれないと。だが、吾一忍者の居場所は誰も知らないのであった。

 桃瀬軍団の城に向かう吾一三兄弟。魔人桃瀬の猶予時間が切れ、殺されようとしているレイ。そこに吾一三兄弟の棒が飛び、攪乱戦法を駆使して娘の奪還に成功する。怒り狂う魔人桃瀬。魔人桃瀬は怪獣デロモンを召還して吾一三兄弟に差し向ける。
 吾一三兄弟の前に立ちふさがる怪獣デロモン。その圧倒的な力の前に、手も足も出ない三兄弟。ここで三兄弟は伝説の棒を合わせ、棒術神・吾一に変身する。その棒術神・吾一の力を持ってすれば、デロモンなど敵ではなかった。
 業を煮やした魔人桃瀬は、ついに自らが棒術神・吾一に戦いを挑む。魔人桃瀬の力の前に、苦戦する吾一。だが、最強技・真常の型で辛くも魔人桃瀬に勝利を収めるのであった。

 魔人桃瀬の死とともに、桃瀬軍団の城も消滅した。吾一三兄弟はレイを学長の下へと帰し、そして自らはこの世の悪の全てを倒すことを誓い、再び世間から姿を消すのであった。



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