この部屋の住人は大変な不精者である。まず、私物はここそこに散乱しっぱなしで、それが片づけられることは1年に1度程度。大抵は、部屋の隅に寄せられるだけである。その中にフトンが敷きっぱなしにしてあるのだが、「敷いてある」などという上等な状態ではない。フトンをまっとうに敷くだけの長方形のスペースなど存在しないのである。ただフトンが丸まって横たわっており、寝るときはそこに潜り込んで寝るという・・・。


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