焦る
1996年04月13日(土)
今日もあり黒猫がいた。
公園横のにある電気会社社宅の、玄関横に。
チャリのサドルの上にうわっていた。ういやつじゃ。
今、少し焦っている。
焦ると落ちる。落ち着け。
英単語5000、思うように進まない。ゆっくりすぎる。本来この時期に、終わっているべきとは言わないまでも、4級ぐらいまでは終えているべきなのに(注1)。勉強時間中に話している人は、余裕がある人なんだろう(注2)。やるしかない。
速くやると、頭を素通り。確実に潰すと終わるかどうか。でも、やるしかない。
とにかくやるしかない。
この日のカネの動き
なし
財布残高 21064円
注1・・・
4級ぐらいまでは終えているべきなのに
両国名物の単語帳は、入学までに暗記することを義務づけられていた。だが、私は入学前にはほとんどやっていないかった。単語は難易度・頻出率によって、いくつかの等級に分けられていた。一番難しいのが1級。今手元に実物がないので確認できないが、だいたい10級ぐらいに分かれていた。
注2・・・
勉強時間中に話している人は、余裕がある人なんだろう
これは皮肉でもあり、自分に言い聞かせているのでもある。
晩飯喰ってから消灯時間までの間は、「学習時間」として勉強以外のことをするのは禁じられていた。だけれども、廊下や他人の部屋で話し込む人々はいた。寮監が頻繁に見回ってくると言えども、地3階+半地下の4階からなるこの寮で、完全に監視の目は行き届かない。だからこそ、談笑する人々もいたわけだ。
さすがにそういう人々が本当に出来る奴らだとは心底思っていたわけでもないが、少なくとも自分がとてつもなく出来ないことはわかっていたし、談笑にふけることしかしない人々とどっちが出来るのかはわからない。だからこそ、自戒をも込めてこう書き記したわけである。
解説
前日の解説にも書いたが、そろそろ焦ってきたようである。さすがにもう、勉強したふりして何もしない、という日々は終わった。今度は、やり方と効率への惑いのはじまりである。勉強はとにかく、量をこなしつつも、質の向上を模索するしかない。「量より質」というのは理想だが、最初からその域には達せられない。最初からそんなことを言っても、サボる口実になるだけである。私もまた、量だけはなんとかやろうとしはじめてはいたが、それが意味のあることか、結果を出せるのか焦ってきたわけだ。何もしないで、「ちょっと自分が本気だせば出来るんだ」などと自惚れていた時期からは、進歩したと言える。
ちなみに、上の単語への焦りに私が出した回答を少し。私が至った方法論は、スピード重視である。スピードとは軽くテキトーにやるという意味ではない。高速度で脳を酷使するということである。まず軽く意味と音とスペルを頭になぞって、それからすぐにスペルだけ観て意味を思い出そうとする(英→和)。たまに逆もやった(和→英)。単語を見ながら何回も同じことを書き続けるような非効率的なことはすぐにしなくなった。英単語の暗記には、ペンさえもほとんど使わなくなった。ただ、5語ぐらいまとめて軽く見てから、すぐにその5語の意味をスペルだけ見て思い出そうとする。これを繰り返したわけである。見ながら書き取り続けるというのは目と手が疲れるが、脳はほとんど疲れない。しかし「思い出す」、しかも直前にやったことでなくて5語分前の単語から思い出すというのは、なかなかの脳の酷使である。この方法論は、後にロシア語にも応用して活用されている。