久しぶりに脳のコミュニケに使う部位を使った
1996年05月30日(木)
今日は0700時の電車に乗って0730時前に学校に着いた。ドアが開いていないのではとも思ったが、ちゃんと開いていた。
夜、2030時頃か、近所の例の家から、女の子が怒鳴る声が。母親とケンカしているらしい。うーん、若いねえ。親御さんには辛いときだが、必要な関門なのかもしれん。
しかし隣の寮で勉強している30人ちょっとの受験生には迷惑だ。私は騒音が気にならないという特異な人間だが、3階の高山氏、五十嵐氏らがドアをあけて廊下に出て、うるせーガキだ、枕投げるか、などと話している。私も廊下に出る。バンダナをして、腕まくりをクリップで留めた戦闘態勢で(注1)だ。「こりゃたまらんわなあ」などと言いながら。
部家に戻ってから。頭がいたい。重い。脳に鉛が詰まったかのようだ。眼も重い。クビを回してほぐしてみるが、金属疲労にように、クビが熱を持っているような気がした。どうしたんだ?わからん。体温計で測ってみるが、36.7度。一安心。しかし念のため風邪薬のロビンカプセルを1つ飲んだ。メシ食ってからかなり時間が経った空腹時なので、胃に負担がかかったが。
しばらくしたらよくなった。バンダナで頭を締めていたせいだったのか?とにかく、今晩は念入りに布団を重ねて寝ることにした。
そう言えば、今日寮に帰ったら佐々木の監督が来た。他室出入厳禁である。入って方も入られた方も始末書である。寮監に見付からないだろうな・・・。彼は漢文のない大学を探していた。慶應の経済や中央の経済がいいとかいっていた。大した大学だ。ならばもっとがんばれよ。昼寝しているヒマはないぞ。
1時間彼との会話に割いたけど、久しぶりに脳のコミュニケに使う部位を使った。佐々木氏には英語を最優先にして、漢文は後回しでいいだろうとアドヴァイスしたが、「信じるからね」とのこと。責任か・・・。まあ嘘は言っていない。私ができる最大限の、最良のアドバイスだ。彼の今後の努力を見てみようではないか。英語の上昇具合を。
この日のカネの動き
コピー -30
洗剤 -348
財布残高 15271円
注1・・・
バンダナをして、腕まくりをクリップで留めた戦闘態勢で
バンダナは前述の通り。しかしクリップとはなんぞや。記憶にないが、多分、というか間違いなく、文房具の目玉クリップでもって袖を留めていたと想像される。ひでー格好だ。だが、予備校の寮での勉強スタイルなんぞは、こんなものでいいのだ。
解説
佐々木氏は出来る奴ではなかった。頭がキレるわけでもなく、勤勉なわけでもなかった。いい奴ではあったけれどもね。彼はなぜか私の部屋をしばしば訪れ、こまかな悩みを相談していった。それなりに信用されていたのだろう。私は彼に気の利いたことも1つの言えなくて、役に立てないことに重苦しくなったものであった。結局は自助努力しかないのだが、彼はそれが出来なかったのだ。しかし私と話せば「やる気」とやらがどこからともなく沸いてくるわけでもなく、不安がどこかに消え去るわけでもない。過度の期待と依存をされてるのには困りましたよ。が、彼は私としても、真剣に話し合うことの出来る数少ない人間ではあった。