コツなんか聞かれても、オレだってわからない
1996年06月07日(金)
父が東京に来て私と会って別れた後、友人と会ったそうな。その友人の息子も両国へ行ったが、辞めて戻ってきたらしい。だから、春に息子が両国に行くという話を父がしたら、友人は「あそこだけはやめておけ」と忠告したそうな。で、息子はどうだと友人が聞くので、父は「顔つきが変わった」言った。するとその友人はすごく心配そうな顔になったという。そして父が「いい顔になった」と言うと、大層驚いたという。東京で両国はどのように受け止められているのか。私は海ほ超えて、あらゆることに堪え抜く覚悟でここに来た。知人も友人も誰1人いない土地に、わざわざ来たのだ。が、東京の人ならば、山ほどある予備校の中の1つとして、ただ電車で何十分の距離の両国を選ぶ。これでは覚悟が足りない人もいるかもしれんな。
隣の伯父さん宅によく来た**さんの息子は都立大だという。それはどうでもいいが、**さんは「熊」とあだ名される毛深い人だった。そして私もなぜか熊になってきた。腹の毛には気づいていたが、ふと上半身裸で鏡を見たら、胸も目に見えて繁殖している。「ルパン三世」のキャラクターみたいだ。別に気にもならんが、うちのこんな血があったっけ?こんな体毛の人間はうちの一族にいなかった気がする。まあ劣性遺伝が私に於いては発現したのかもしれんし、隔世遺伝としいうのもある。こういうこともあるだろう。
風呂で崎元氏と一緒になる。調子はどうだ、と「マクロス7」の歌詞のようなことを聞かれる。英語がわからんと答える。みんなそう言うね、とのこと。英語をやっていてわかることは増えている。けども結果はでないと言っておく。まあ少しずつ続けるしかない。英語は勉強はじめてから効果が出るまで時間がかかる教科だから、と続ける。すると「そうなの?オレは進学校の出じゃないから、わからなかった」とのこと。とにかく、やっていこう。
そして崎元氏にいつごろ寝ていると聞かれて、12時と言うとまた驚かれる。もっと遅くまで勉強していると思っていたらしい。それに私は復習を徹底していると言うと、やり方がわからないと。予習復習どっちを重視すべきか、どうやるかわからない。それに集中できない。そう崎元氏は言う。飽きても何でも、やり続けるしかない。コツなんか聞かれても、オレだってわからない。とにかくやって、慣れていくしかない。これが私の唯一のアドバイスだ。
彼もマジメに勉強をやっている。タバコもやめた。気合いを感じられる。どこを狙っているのかはしらないが、がんばってくれよ!
なんか虫が多い。勉強していると部屋を飛び回っている虫が気になる。30匹は潰した。隣の田山氏に話すと、もっと潰しているという。網戸から入ってくるのかとも思ったが、上からやってきている。天井?天井に巣でもあるのか?
この日のカネの動き
水 -200
財布残高 10710円
解説
崎元氏のように、出来る奴は徹夜しまくって気合い入れていると考えていた人は多かった。私が12時には寝ていると言うと驚かれたものだ。が、何かを長期的に行うにあたってもっとも重要なのは、生活リズムを一定に保ち、健康を維持することであろう。
まあ大学のレポートが間に合わないなどという場合は、寝不足になろうと徹夜してでも完成させないことにはどうしようもない。さらに仕事についたりすると、この生活リズムは外的要因によって乱されまくる。だからこそ、猛烈に何かをする人間は徹夜をするものだ、睡眠欲に打ち勝つものだというイメージはそれほど間違ってはいない。が、両国は外的要因によって一定の生活リズムと守らせ、睡眠時間をとらせた。これは凄く恵まれた環境である。ならば、無理して徹夜なんかする必要はないのだ。