英文読解の予習
1996年06月16日(日)


 2330時まで3時間英文読解の予習をやった。普段予習はかなり手を抜いているのだが、時間があったからな。今日は。実に気分爽快だ。いつもこのぐらい予習できればいいのだが。
 わからない単語を英語のまま組み込んで和訳(注1)し、それから辞書でそれを調べ、そして解答を見て大雑把に訂正を加える。この3回の作業は面倒で、先が長いように思われたが、法政法政と呟きながらやりつづけた(注2)。そのうちのめり込んで、機械的に作業がこなせるようになっていった。充実していた。
 英語はZクラスだがそれでもこの苦労。もしクラスが上がってTクラスなんかへ行ったら、大変だ。一通りでも英単語帳をやっていたら、もう少し楽だったと思うが。私は、私の道を行く。明日明後日で英単語の630はやらないとな。週に630やらないと終わらないのだよ(注3)。やってやろうではないか。というわけで寝る。寝るのは大切。
 ついでに今日というか昨夜の0030時頃、寮監さんが各部屋のカギをあけて様子を見回っていたらしい。


 追記。予習を徹底したと書いたが、3回目の作業は不徹底。ただ手直ししただけ。なぜ模範英訳のようになるのかを、解答を見ながら考えて推察できるようになればいいのだが。できんものは仕方がない。


この日のカネの動き

なし

財布残高 5545円


注1・・・
わからない単語を英語のまま組み込んで和訳

 英文を読んで、1つもわからない単語がないことなど、まずあり得ないことだ。特に私のような高校時代まったく勉強しなかった人間にとっては。予備校の多くの人間は、英文を読んでいるときに知らない単語と出会したら、その都度辞書を引いていたはずだ。だが私はそうしなかった。例えば「He shot people with the shotgun.」という例文に対して、shotがわからなかったらそこで英文を読むのを止めて辞書を引く、というのが多数派のやり方。一方私のやり方は、知らない単語があっても文章を最後まで読んでから、単語の意味がわからなくとも品詞と構造を類推して和訳したのだ。この文ならば「Heはshotgunでpeopleをshotした」のように。この品詞と構造を読みとる努力こそが、英語力の向上に繋がったのではなかろうか。少なくとも私はこの方法で偏差値をかなり上げることが出来た。


注2・・・
法政法政と呟きながらやりつづけた

 結局違う大学に入ったわけだが、当時の私は法政によっぽど入りたかったのだろう。高校1年利次の最初の進路調査でも、圧倒的大多数の人間が「北大」「北海道教育大」と道内の国立大を書く中、私は法政と書いた。学年約440人のうち、最初の調査で道外私立大学を書いたのは私を含めて10人程度だった。まあでもその希望は高校時代に於いては、野球少年の「プロ野球選手になりたい」との希望と同種のものに感じられた。実現の為の努力さえしなかった。だけれども、予備校に入ってからは頭を切り換え、猛烈な執念を発揮させて勉強に当たったわけだ。


注3・・・
週に630やらないと終わらないのだよ

 両国から配布された単語帳は、少しずつ暗記して、自主的に試験を受けて正答し、最終的には単語帳1冊分すべて正答することが義務づけられていた。だけれども私は、最後まではやっていない。最後までやるよりも、英文に出てきてわからなかった単語を単語帳でチェックして、それを暗記し直す方法に切り替えたからだ。つまり、上記のように英文ではわからない単語は数あり、単語帳で一度正答を出したはずのものも結構忘れていた。だけれども私は、そのわからなかった単語を放置せず、それを反復して叩くために単語帳を利用したわけである。だけれどもそうした方法をとるようになったのは、ずっと後のこと。


解説

 私は、今考えれば信じられないぐらい英語が出来なかった。もちろん楽をして上達する方法などない。けれども、自分なりに効率の良い方法を考え出して、その方法で努力しようとしていたのが窺える。


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