ドアの音
1996年07月04日(木)
昨日の薬のせいか、大イビキをかいていたらしい。田山氏に「昨日イビキすごかったね」と。本人には知りようがない。
朝飯食い終えると、五十嵐氏に呼び止められた。「あっちこっちから苦情が来ている」とのこと。「イビキとかドアとか」と。イビキはどうにもならないがドア?俺は盗人のように音を立てていないぞ。どこかで風のせいか、やたらデカい音が何度か鳴っていたが、なぜ俺のせいに?「下の階から来ている」とのこと。
下の階ね。建物は上下の方が響くことがある。俺の部屋がある3階は最上階だが、下は上の音が響くはず。俺は眠いときは歩き回り、薬を取りに棚は開けるわ、足をすべらせて机を蹴るは(もし俺が立てた音ならドアではなくこれだろう)している。とにかく人が迷惑だと言っているからには迷惑なのだろう。より一層音を立てないようにするだけだ。人の言うことに従うようで、なんか癪に障るが、これが出来た人間というものだ。いわゆる素直と真面目。
家からの電話によると元同級生のけんしろ氏から手紙が来たそうだ。まさかよこすとは。楽しみだ。何が書いてあろうと。さあ12:10だ、寝る。今週は土日の負担が大きい。やり残しが多い。万年筆もどきがカラだ。
しかし五十嵐氏、そんな汚れ役を買うとはさすがだな。
この日のカネの動き
青リンゴジュース -109
封筒 -100
バインダー -480
水 -220
財布残高 5,503円
解説
小さな音に神経質になる寮生活である。イビキについては本当にどうしようもないが、しかしドアについては解せなかった。私は子供の頃から、ドアを最後まで慎重に閉めてドアノブはスプリングの力で戻すのではなく手で元の位置に静かに戻すぐらいに、盗人のようにドアの開閉もする人間なので、下の階にまで響き渡るような大きな音を立てた覚えはなく、どの音が響いたのかといろいろ考えていたものである。上述のように、足をすべらせて机を蹴った音をドアと錯誤されたのか、それとも他の部屋の音を錯誤されたのか、それはもはやわかりようもない。
ちなみに「素直と真面目」は両国の標語や歌にも出てくるキーフレーズである。