頭が暑苦しい
1996年07月17日(水)
早く帰って、40分の力技で洗濯を終えた。洗濯物がカーテンになる。
風呂から上がった後、頭が暑苦しい。内部から熱が湧いているようだ。もう、クーラーをつけないといけないか?長風呂しすぎたか?と思っていたが、身体はそれなりに涼しいし、風呂は出るとき水をかぶった(頭にはかぶっていない)。そう。バンダナだ。今日はいつもの2倍の幅で髪を止めていたからな。それが頭の熱放射を妨げた。髪、すでに唇まで。前髪で。そんなに長い人はいるか知らんが、女の人は暑いだろうな。手入れも大変じゃろう。俺なんぞ、箒だ。
サングラス&メガネの件と航空券のこと、TELした。そして寮監さんに6日までいる旨伝えた。
外の声。「第83同仁寮!?」「がんばれ浪人生!」との2人組の声が。一瞬アホらしいと思ったが、次の瞬間にはthank youと返した。もちろん心の中で。
寮監さん巡回の時、「あったかい、いや、暑いなあ。外(廊下)の方が涼しいぞ」と。クーラーつけていないけれど、本当に平気さ。腕が汗でカラートーンのイラストみたいにてかっているが。
今日選択した。洗濯機に一応入ったが、動きとろい。キャパシティーを超えたか?誰もおらんので、となりの洗濯機に洗濯物を2分する。となりの方がパワーあるじゃないか。そっちなら全部入れても大丈夫かも。いろいろと荒業をやった。すっとろい洗濯機に手を入れてかき混ぜたり、何度も(2回)洗濯物を違う洗濯機に移したりも注水がトロいので、使っていない洗濯機のホースをはずして、それも混ぜて注水したり。脱水のとき、あらかじめ大物を手で絞っておいたり。40分もかかった。干したら1時間。ハンガーは「なんとか」足りている。しかし、Tシャツは9着干し、2着洗濯袋。寝るのに着るものがねえ。パジャマも干しているし。ハンカチも、明日の分1つ残してすべて干している。7枚+1か。しかし、日曜に洗濯して、水曜に尽きるとは。頻繁に取り換えているもんな。
ニュース。先日の誘拐事件、空手道場の経営者ら逮捕。被害者は無事保護。いや、「無事」って何を基準に?
引き続きニュース。M事件の裁判、まだやっている。こいつが出てから、ただビデオテープを何本も持っている人などを「Mだ」とほざくバカが多発したが、本当にバカだ。多少、犯罪者と似たような面があったとしても、他の多くの面では全く違うし、よく言うものだ。ただのくだらん寝言だろうがな。
湿疹、広がってきた。やばい。TJ病院に行こう。木曜やっていたっけ?もう、英語の復習云々と言ってられない。そうだ、今秋は休み2日、いける。
石井氏との会話で、堀部氏(判別困難。たぶんそう書いてある)が授業寝て、各種テスト無視して、判定やっている、というのを聞いた。「いくらクラスが上がっても受かんねーよ、大学なんかに」と言ってしまった。この文、主語がない。もしかしたら石井氏への言葉と思われたかも。そうでなくても言うべきことではなかったな。
『ガンダムW』の同人誌の注文、しばらく忘れていて、今日出そうとしたが、切手貼ってないのに気付く。いかんな、明日だそう。
今日ははじめて毛布だけで窓開けて寝る。
昨日は寝られんかった。2:00くらいまで。コーヒーのせい?
この日のカネの動き
水 -200
財布残高 9,602
解説
東京の夏場、クーラーなしで過ごしていたためにシャツなどの交換頻度は高く、こまめな洗濯が必要になった。日曜に洗濯して水曜日にはすでに手持ち衣類が尽きたというが、手持ちの在庫よりも、洗濯機を回すのが一苦労だったようだ。科目が少ないので人より早く帰ってくる私立文系で、自習室や英単語テストなどをやらず、通学時間のひと時のシャバの空気の満喫もせず、即座に帰寮して、誰もいない中で相当な無茶をしたようだ。他の洗濯機からホースを外して早く注水しようとしているが、同じ水道管からきている以上何の意味もない気がする。そのほか、手で衣類を絞って脱水の手間を省いたり、回らない洗濯機を手で回したり、無茶にもほどがある。二層式洗濯機だからできる荒業ではある。しかしこういうトンマな所業、人に見られたら気が触れたと思われるし、寮監に見られたら秩序を乱す設備へのサボタージュとみられたかもしれない。まったくリスクばかりで得ることのない行為である。よほど洗濯時間に焦っていたのだろう。
あと、床屋に行くのを横着していたために、髪のせいで頭の熱だけこもって暑いという異常事態に陥ている。まったくむさくるしい浪人生である。
しかもクーラーをつけていないことには寮監にも呆れられていたし、それでこの暑い髪。身体を壊さなかったのが不思議なぐらいだ。
先日の報道の誘拐事件は解決したらしい。「無事」というのにずいぶんと引っかかっていたようだ。今この被害者は記憶に苦しんでいないことを願う。
「判定」というのはクラス分け判定テストの略で、この試験によって次のクラス分けが決まったもちろんランクの高いクラスほどハイレベルな授業を受けられたし、学生の面々も違った。高いクラスはよいことばかりだし、狭い予備校社会ではステータスでもあった。だが、判定テスト対策ばかりに熱心になって、肝心の授業で寝て、授業の復習である各種テストも無視するとは本末転倒な気がする。それにクラスは高いほどハイレベルな授業を受けられるといっても、レベルが伴わない授業を受けてもついていけない懸念が大きい。カリキュラムを無視して自分なりの勉強をはじめるという人は散見したが、しかしカリキュラムを無視して小細工をしつつ自分の勉強をする段階で猛烈な無駄が生じている。カリキュラムにもいろいろと不満も問題もあろうが、しかし従事しているカリキュラムをいかに自分なりに利用するかを考えた方が合理的である。後に知った知見として、企業の情報化にあたっては、ソフトをカスタマイズして業務に最適化させてもコストばかりかかり更新も難しくなるが、ソフトに業務を最適化した方がコストがかからず何かと早いというものがあるが、それに近い。
『ガンダムW』の同人誌とは、私がはじめて通信販売で購入した同人誌である。郵便局で定額小為替を購入して、作者個人宅に返信用封筒と切手とを送るという何もかも目新しいプロセスをとった。アニメ雑誌『ニュータイプ』あたりで紹介されていたもので、リリーナとヒイロとの微妙な距離感を描いたシーンが琴線に触れたのであった。いまでも所有している。