夏休み2日目・勉強不足、運動不足
1996年08月08日(木)
今日、勉強したか?英解1問。それだけじゃな。
ここ帰ると気がゆるむのか、気が散るのか。手を伸ばせば本はあるし、部屋を出れば話し相手がいる。うーむ、寮みたいに何もすることがない状態でないと何もできないのか、俺は?いや、できる。
父さんが、両国からの成績表読んで「がんばっていな」と。ふふふ。頭見てバスケの選手みたいとのこと。ついでに髪切る前の写真を現像して、母さんが見て別人みたいだ、と。兄弟と言えばそう思う、と。メガネも同じものなのに別のものにみえる。前の方がやさしげだった、とのこと。しかし切る前はあんなに後ろ髪あったのか。むっさくるしー。
4か月前の写真を見た。肥えてるなー。ここにいるとやっぱ喰うな。チョコボール、ラムネ、グミ……吐け!まあいい。もう喰わなければ。しかし運動不足だ。12号館6階まで階段上りしたい。
この日のカネの動き
なし
財布残高 10,430円
解説
実家に帰ると勉強できない。もちろん誰かが邪魔しているわけでなく、自分の個室まであるので、勉強できない環境なわけもない。高校時代は、「幼い兄弟が多い」「自室がない」など家では勉強できない家庭環境で早朝から学校に来て自習している人たちもいた。それを思うと条件は比較しようもない。しかし私はなぜかこの夏休みは勉強が手につかなかった。後に、学部を卒業し、就職したり辞めたりいろんなことを経て実家に転がり込んでいた時期、勉強をしようとしたがやはりまったく手につかず、そもそも落ち着かなかった。これも部屋を借りて一人暮らしを始めて勉強をするとそれなりに難しい国家試験に受かるなど、成果を出すことが出来た。勉強は、環境の影響が大きいのだろうか。とても贅沢なことを言っているのはわかっているが。
そして実家にはおやつがある。私が食うと思って親心で買った来てくれたり、親自身の間食としたり、とにかく菓子があった。あったら食い、勧められても食い、食いすぎだとして煩悶している。両国のたった4か月で目に見えてスマートになったと自他ともに思っているぐらいだから、間食をほとんどしなかったのが利いているのだろう。しかしそれは意志の力で間食を断ったのではなく、単に自分の財布からカネを出すのが惜しいという吝嗇ぶりのせいである。周囲に菓子がある環境では、意志が弱く、たちまち菓子の享楽に溺れていたのである。
そして電車通学でそれなりに駅まで歩き、駅構内でも歩き、どんなに空いていても電車では座らず、予備校校舎はエレベーター使用禁止のため6階まで歩き、ひとつひとつは大した運動量ではないとはいえ、その積み重ねが無駄な脂肪を落とし、足を「たくましく」していた。しかし実家にいると特に運動することもなく、それについても焦燥感を抱いていたようだ。東京では歩かないと予備校に到達できず、教室にも到達できなかったが、そういう目的がないと敢えて動くこともなかった。危機感を覚えている。