久しぶりの授業
1996年08月26日(月)
今日、朝勉強した。十分、無理なくできた。当然だ。いつも起きているんだから。目覚まし2つは不安だな。3つは欲しい。1つ故障したみたい。
久しぶりの授業。そしてかわるところなし。俺も一瞬意識が違うところへ行ってしまうこともあった(寝たのではなくボケていた)が、まあ、いつも通りにできた。前の3人組の1人、全訳して赤ペンで第2回目の訳を。段落ごとに。なかなかやるな。MT先生のアドバイスか。
熱心で成績もよかったMZさん、もう来ないのかなー。
現文かわらず。EZ先生の面白い話。とにかくメモ。こいつを清書できる日は?それ以前に読み返すことはあるのか?しかしこの予備校ノートは貴重だ。教師になったときに、どのように授業するべきか参考になる。けんしろ氏!一度は同じ職場に!北海道に採用されたいなあ。実力だけじゃないからな。
社会というか世史、このクラス、どうなるか。俺は落ちると思うが……。でも、少し期待もしている。ここの授業、本当におもしろいし役に立つよ。他の3倍は。あの独自のまとめがいいんだよ。あれ2回まとめるだけで、もうある程度は力になる。そうそう「蒋介石が当時いたのは」の質問に「重慶」って答えたぜ。「チョンチン」っていうべきだったかな?俺の中ではここは「チョンチン」だが、住建に直して答えた。
郵便局へ。閉じるのは5時。ほんときわどいぜ。郵便局もさることながら俺の帰寮時間がきわどい。学校から急いで(走ってはいない)駅に行くが電車出た直後。電車乗って。アキバで降りる人のために一歩下がったら、真後ろの人に背中が当たった。三浦!何もいわず無言で人の真後ろに張り付いて突っ立っているな!一人で行動できないのか。会話やコミュニケーションを求めているのか?とにかく背後はよせ!それに近すぎる。ゴルゴ13ならぶっ飛ばしているところだ。都会では周囲の状況ははわからないものだ。
地下鉄は少し待った。白山についたとき、あと25分。きわどいがやっている。5分で郵便局へ。競歩だよ。書き止めは、気銭なかったから封していないんだった。運よく500円玉があったので入れて、備え付けのノリで封をして、サインをする。この作業の間に客が。切手を万札3枚出して大量購入。会社の買い物だろう。しかし、時間が……。まあひと手間かかったのは俺の準備不足だが。俺のバンに。明日発送?仕方がない。明日出しても同じか?明日午後ないし。でも、まあ、これでいい。大阪ねえ。釧路・東京間の郵便が3日。大阪・東京は?交通が発達しているから早いか?海路はないし。とにかく注文した!これでいい。
あと15分。大丈夫だ。なんとか間に合う。今日は水は買う必要ないし。
帰寮リミットまで5分余ったぜ。大丈夫だった。
風呂にて。千石氏の家は性のことをオープンに話すらしい。「剥けたのか」と彼の父。隣の家がよく女を連れ込むのを見て「お前は?」とも。まあ、そういう家もあるのだろう。性の観念は人為的なものなのだから。でも、高校の■■君みたいに「下ネタは万国共通語」などと称して、平然と、いや、それが正当な態度であるような面して猥談をするのはよくない。観念の違いをなめてはいけない。人為的だからこそ、自分の観念は絶対ではない。
この日のカネの動き
書留 -510
CD-ROM エヴァンゲリオン・コレクターズディスクVol.4
CD-ROM H
上記2点+送料 -13,500
財布残高 記録なし
解説
目覚まし時計は、2つでは不安で3つ欲しいとのことだが、故障や電池切れは2つ同時までなら無視できない確率で起きるが、3つなら同時に止まる/鳴らない確率は看過できるようになる、気がする。ここまでくるとまじないに近いが。しかし何事にも正・副・予備が必要なのだ。
しかも後に、洗濯等の一瞬の隙をついて(私は食事や風呂でも部屋に施錠していたので、施錠していない洗濯は本当に一瞬の隙というほかない)、目覚まし時計を30分遅らせるという工作をされたことがあった。30分というのがいかにも悪ふざけで、6時起床のところ朝礼の6時半に目覚ましが鳴って、慌てて寝間着で駆け下りてくる図を期待したに違いない。他にも気が付かないところにも目覚まし時計はあったし、そもそも時間が狂っていることは見てすぐ気づいたが、何が起きるかわからないものである。このエピソードは後の日記に記述されるはずである。
世界史は高いレベルのクラスに入り、なかなか刺激的であった。何度も言うように高校時代は勉強時間が実質的にゼロで、世界史についてもまったくの無知で、時代の流れや変遷や地域ごとの概略といった骨組みもなく、出てきた知識はすべて吸収していいのだが、このクラスの授業は上級者向けで様々な付随情報が展開され、それも貪欲に書き残して整理してまとめて定着させていった。中国の近現代史をやっている最中、おそらくテキストのどこにも言及されていない蒋介石について「このときどこにいた」と突然聞いてくるのも上級クラスである。この質問に答えられたのは、単に私がNHKスペシャル『映像の世紀』を繰り返し観ていたからに過ぎない。
三浦氏については、異常者として名高く、人によっては激しく嫌悪して「正当な注意」だとして攻撃、罵倒までしており、暴力が禁止されていなかったらリンチされていたとまで言われていたが、彼がそうも嫌悪された理由のひとつはこの異様な距離感にあったような気もする。一言も言わず話しかけず、同じ寮の人間のすぐ背後にほとんど密着している。帰りだからそれほど混雑していたわけでないのに。それはやっぱり薄気味悪く感じたものだった。しかしそれは今思うと、対人関係の発達の仕方が大きく違ったという医療の問題のように思う。
帰寮時間も郵便局の営業時間もぎりぎりの中で現金書留を出しているが、「明日発送」で焦っているのは、『新世紀エヴァンゲリオン・コレクターズディスクVol.4』の発売に際して品物を押さえられないのでは、という焦燥があったのだろう。しかし品切れになっても再プレスされたに相違なく、実家にはきちんと届いていた。