クリアケース
1996年09月02日(月)
今日は早めに出た。46分ぐらいか。朝飯がイタリアンケーキだもの早いわな。新通学路(入学式のときのコース)で行き、途中猫としゃがんで対談(?)。少しでもあやしい、いや、なんであれ動いたら逃げる姿勢をとり、どっか逃げてしまう。東京の猫は用心深い。飼い猫だろ?しかし猫とは元来、安易に人になつかないものだ。
布井氏と出くわす。時間つぶした甲斐があったというものだ。ところで「あつい」?どこが?
彼は各テに関係のない(各テは簡単すぎるそうだ)『ギルフォード』を持っていた。やはり電車では話して、勉強にならず。俺はいい。やってあるし。行ってからもやる。だが、彼は?彼はひとりで電車に乗っていたら、やるのだろうか?
地下鉄のポスターの談義などする。しかし帰ったら、もとい大学に入ったら、あの絵師の書を探して買おう。児童文学や児童書もおもしろいよ。『象さんとおだんご』……神保町の絵本の古本屋に……ないだろうな。図書館をあたりまくっていれば……いや、児童書は損傷しやすい。まあ、いちおうやってみるかな。
アキバ、なかなか強烈な場所だった。だが、思っていたよりは地味だったな(?)。
クリアケースとかなんとかいう代物を買ってみる。コンビニの無印良品。箱自体は問題ないが、扉を留めるものが欲しいな。まあ、使い方次第だ。自習室にセカンドバッグ(?)だけ置いて、アニメイトグッズを買い、カバンに入れて戻るというテクもあるな。
総統に投書、もとい、いや、いいか。母にも手紙を。大学案内請求も山ほどハガキ出した。
この日のカネの動き
のみもの フルーツビタミン -106
クリアケース 台湾製 -450
TAX-16 合計-572
水 -203
財布残高 23,285円
解説
6時起床、6時半朝礼のち朝食なので、イタリアンケーキという菓子パンみたいなものをそそくさと詰め込んで、部屋に戻ってカバンを持って出てAM06:46ということなのだろう。確かにこの時間ならばまだ電車がまだ混雑のピークではない。
猫は、実家で物心つく前から18年間複数の猫と暮らしていたが、それがまったく身近にいない生活をしているので、猫とのひと時は渇望していたのだろう。だが、大学はもちろん、その後の転勤生活でも猫はいないことになる。35歳には猫と暮らしたい、いや一生猫がいない生活かも、と書いているので、そこは割り切っていたのだろう。しかしそれでも道端に猫を見たら気になり、同じところに同じ猫がいないかそこを通るたびに気になり、そして可能であれば対話を試みたりしていたのだろう。
くだんのポスターの児童文学については、まったく調べてもしなければ買ってもいない。児童文学読み聞かせサークル(中大にはある)にでも入っていれば、学部生活は明らかに変わったろうし、その後の人生はどれほど違ったものになっただろうか。『象さんとおだんご』は、幼いときに破損して捨てられてしまったが、捨てた後になってから喪失感に苛まれていた代物。後に、『象さんのさんすう』というタイトルで再販されたものを入手したりした。
クリアケースは、半透明の樹脂製の書類入れなのだが、これに本・ノート・筆記具を詰め込んで、小脇に抱えて歩くのが流行りつつあった。無印良品の品は当時ファミリーマートで取り扱いされており、それまで無印良品ブランドを知らなかった私は、それをファミリーマートのブランドかと思っていた(だから「コンビニの」と書いてある)。このクリアケースは物入れとしてはもちろん、実家に文物を送る際にも重宝したものである。「扉を留めるもの」というのは、マジックテープも金具もついてからず、ゴムヒモだけで留める形式だったことについての不安なのだろう。ゴムヒモで扉部分を留めることも最初はわからなかったのかもしれない。