鋼鉄の精神
1996年09月20日(金)


 今日はたまらん、いや、表現は正確かつおもろく。うーん、ちょっとわるいことをした。クラスのTJ氏と一緒に帰った。駅までその途中なぜか布井氏と会う。キミ、めずらしいねーこっちで、とか何とか。俺は「おう」と言って去る。TJ氏との会話中じゃから。ここで違う方に行くのは失礼だからな。しかし失礼なのは布井氏に対してだ。なんてことを。無視同然じゃないか。明日謝っておこう。

 TJ氏との会話。英語が伸びない。一番上がった。と相反することを同時に言うなどのため論理が破綻した。ともかく現文の勉強していない。長年の訓練のため(俺ができる)と言うのはまずかった。確かにそうだよ。でも、現文は訓練。まだまだ3〜4か月、5か月か。で、上げられるだろう。あんまり迂闊なことを言うな。彼も結構不安なんだから、俺みたいな鋼鉄の精神な男は配慮というものに欠けるのォ。
 さて、帰ってから山田氏が何やら俺に万歳を。何やってんだ、と。俺はそのとき身体が重く、やたらと疲れていたで、どんな言い方をしたのか覚えていない。でも、ちょっと冷たいんじゃないの?

 そう、身体重い。そして疲れていた。体温は36.7℃。大丈夫だ。きっと荷物届いて、新しい『蛍雪』読んだりしてたるんでいたんだ。これ以上の休憩は態度とみなす、と。PM07:00にgo!今日の勉強時間短いっス。内容も薄い。でも、古語辞典を使うことで全訳だけではつかみにくかったところも気を付けられるように。

大学
慶大−法
中大−法
中大−総政
明大−政経
法大−社
法大−法
日大−法
日大−国際
(このへんなんかない?)
亜細亜−国際
東京国際大−国際

 明学、青学は漢文で切る。ま、10校も受ければ釣りがくるか。慶応はすごい。
 しかしほんとに6大学と日東駒専との間と、日東駒専と大東亜帝国との間、なんかない?政治学科少なし。


この日のカネの動き

水 -160 

財布残高 4,160円


解説
 「鋼鉄の精神な男」という自己認識はなかなかすごい。確かに勉強や受験については不安もプレッシャーもなく、両国の管理や規律についても苦にならず楽しんでいた。禁制品も多少は手を出していたが耽溺していたわけでもなく、禁欲も平気というか細かいところで自己を律することが快感になってきていた。それなりに話す人間はいたが、友人づきあいもそんなにしていたわけでもなく、基本的にひとりで黙々と自学自習していた。故郷や親元やあれほど密接に付き合っていた友人たちと離れたことも、何とも思っていないどころか最初からここにいたかのような気にさえなっている。過去の不快な記憶を思い出してハラを立てる傾向があったと言えど、基本的に精神がしごく安定し、日々それなりに幸福感と充足感を持って過ごしていた。その意味では確かに強靭な精神のような気もする。
 しかし、他方で他者に対して失言をしたのではないか、言ったコトバがうまく伝わらなかったのではないか、表情が誤解を招いたのではないか、と非常に繊細な面も見せているし、人から勉強について聞かれる責任についても煩悶している。とても繊細である。鋼鉄にはとても思えない。
 どちらにせよ自分は強靭な精神を持っていると信じられる精神状態であることはよいことであるし、それに越した幸福はない。それはつくづく思う。


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