脳から血を吹き出しそうな話
1996年09月28日(土)


 今日、めずらしく脳から血を吹き出しそうな話を聞いた。
 布井氏の小学生の頃、近所の年上のバカが猫を残忍な方法で殺していた話だ。あんた、よくまあ平然と話すな。キミそういうのダメだっけだの、グロいだの、そういう問題か!わかっている。あらゆる考え、感覚はそれぞれだってことぐらい。
 しかしそんなことをしたらどういうことになる。どう苦しみ抜く。死ぬまでどれだけかかる。なんのために今まで生きて来たんだ。なんて悲しく、恐ろしく、腹立たしいんだ。わかっている。一個の生命体の生き死になど、そのプロセスも含めて物理的な現象のひとつにすぎんのだが。しかしコンチクショーめ!
 しかしよくそんなことできるな。無理矢理暴力でねじ伏せたのか。それとも人間を信用して気を許している猫にか!なんにせよクソ野郎。ぶっ殺してやる。マジであらゆる残忍な方法で苦しみ抜かせて殺してやりたい。生かしておくことは著しく正義に反する。
 布井氏、子供の頃はまだ倫理が出来ていないからって、そういう問題か?そいつは今頃シリアルキラーになっているんじゃないのか?

 今日は模試。落ち着いて、よく読めばわかったのに、英語は。しかしそんなことで法政、中央、大丈夫か?やるだけ。ダメならば下に行くだけ。とにかくやる。
 現文、古文、よくはないがわるくもない。
 世史、わかっているところ忘れるな。選択式なら強い。記述ができない!
 なんとも言えん。高校3年のときよりははるかにできている。しかし本番でどうなる?

 大学入ったら英語、ロシア語に気合入れまくり、コンピューター、公務員試験(道庁か?)、そして本道の政治学に気合を入れる。留学も必ずやる。そうしたら過密だ。バイトにESSに……うおー!これぞ青春!やることは大学でやっておかんとな。
 よし、ねろ。
 フィニッシュ買って何度も使ったら少し楽になった。

 PM07:30布井氏帰寮。説明会と言っていたが、すごい遅さ。八王子だから2時間かかるのか。


この日のカネの動き

のどあめ -100
水 -250
くすり フィニッシュ -1,400

残額記載12,550円


解説
 ここで布井氏から雑談として聞いた話は、その残忍な手口について詳細に記述しているが、あまりに不快なので敢えて書き起こさなかった。このときの話は、今にいたるまで脳の片隅に突き刺さり、ときおり浮かび上がって来て精神状態を悪化させる棘となっている。猫が死んだり殺されたりする話、単なる雑談としてする人間はたまにいるが、私が不快な表情をするとそれに対して言う言葉は決まっている。「そういう話、苦手なのか」だ。そして「苦手」の内実は、ホラー映画が苦手だというように、グロテスクなものが苦手という程度の話だ。かわいそうだとして心を痛めるという発想さえないらしい。自分が畜生ごときの生き死に心を痛めない精神であることは勝手だが、そういう話を他者に聞かせて、相手が心を痛めるという発想自体できないわけである。話をした当人が加害者当事者というわけでもないので、不快な話をしたことをもって絶縁するには至らないが、そういう話について何とも思わない人間だという記憶は残る。
 私に責められて(別に当人を責めたわけではなく、加害者を責めたのだが)焦った布井氏は、子供の頃だから倫理が出来ていないというようなことを言っていたが、好き好んで執拗に残忍な方法で動物を惨殺するようなガキは、他者の痛みに共感できないどころかその様子が悦びという異常者というほかなく、社会生活を送る上で行うと後々面倒だから殺人まではしないまでも、好んで人間をも残忍に扱う社会にとって有害な存在になる気がしてならない。


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