あちらこちらで嘆息や、やらんとダメだ、との声が
1996年10月05日(土)


 模試。

 英、ケツからやる。この分だと高得点か、と思うが、文法問題の方やる時間なし。このように追い詰められたとき、すさまじい集中力とスピードで解けるが、落ち着いて考えればできる問題も落としうる。それ以前に知らない問題も多かった。解釈は訓練しているが、こういう語法、文法は短文暗記ぐらいじゃ追いつけない。第一、本当に暗記していない。やはり判定教材の文法やりまくるか。問題量をこなすのが一番。
 127点。高くはないが、こんなものか。偏差はどう出るだろうか。

 国、一度腐って以来、気合いを入れて方法を開発してきたが、時間ねえ?現文2問解いたところで30分あるかどうか。古文の解きようといったらスピーディーかつ気合い入れまくり。すごい集中力だ。単語しか落とさなかった。最後の現文は読むヒマなかった。流すだけでもななめでも、読むべきなんだがな。問題読んでその周辺しか読まない。最低の方法だが時間がない。半分はとった。やりおるな。147点。

 世、61点。まだまだ甘いが、だいぶ基礎がなってきた。

・とにかくスピードだ。英語にせよ国語にせよ、時間内に解答しろ。訓練、だな。でもどうやって?週一の模試でか?

 五十嵐氏訪問。なんか暗いぞ。えらくできなかったそうだ。計300いかない。偏50台だ、とのこと。俺の点見て帰ったれど、俺まで泣きたくなった。俺は周囲に影響されやすいようだな。考えや行動ではなく、気分、いや違う、表層の表情が。
 五十嵐氏よ。模試じゃねーか、模試。マークできなかったところもあると?今失敗やっておけば本番でやらんだろう。もっとしっかりしてくれ。彼は法政と明治しか受けなかったというから、やっばりいいところを切望しているのだろう。とにかくまだ4か月もあるじゃか。まだ決まってねーよ。
 彼についても見苦しいことを書いたが、本物と会うとそんなのふっとぶね。山田氏もしかり。たぶん高校時代の■■君も。
 あちらこちらで嘆息や、やらんとダメだ、との声が。「話しかけないで」なーんて言う人もいるが、さきほど廊下で話し声がしていたような……。この時期になると、皆あせってくるんだな。

風呂にて高山氏と。
高山氏「晴天君は何校受けるの?」
晴天「8校。中央、法政、日大、亜大、拓大、東国、早大……7校か」
高山氏「滑り止めは?」
晴天「東京国際から日大まで」
高山氏「東京国際?栃木にあるんだっけ?」
晴天「埼玉」
高山氏「晴天君は法政受かるでしょう」
 ついでに「いいね、滑り止めがあって」と西内氏とふたりに言われた。そうか、彼らは滑り止めがないのか。しかし高山氏は常盤を蹴ったとか(推薦?)。佐々木氏、明治(五十嵐氏「短大か?」)、日大(五十嵐氏「日女?」)、武蔵、帝京、東京経済、国士館、と。きょっとキツイわ。国士館の偏52でボーダーでは?まあ受かりうるところがあるだけいいか。五十嵐氏、20校?おいおい、70万か。カネはともかく、身体大丈夫か?布井氏も受けまくるとのこと。
 そういえば3階で、自室にもどるとき、呼ばれた気がしたので行ったら布井氏がいた。というか俺が捕まえて話した(with三浦閣下)。そこに寮監さんが……。走って逃げるわけにいかん。頭かきながら、ゆっくり、さいなら、と。布井氏はつかまった、というか俺とMr.三浦は3階だからまあいいが、彼は1階。それでとがめられていた。洗濯なんすけど、と言い訳していた。その後呼ばれていた。俺のせいか?いや、追試サボったこと、と。

 今日、PM07:30〜08:30、ねた。最近、この時間たるんでいるぞ。眠いなら立ち膝!最近やっていないぞ。あと、自分から寝ないように。タルむときはいつでも、堕落もいつでも、成績もいつでも落ちる。たるむなよ。

 ビデオどうしようか。面白くないものは持っていないし、何でも観ればおもしろい。しかしさすがに全部は持っていかない。俺の気迫を見せつけるのだ(?)。洗濯が難しい『天地無用!』からの脱退と『タイラー』『機神兵団』『ジャイアントロボ』の放棄ぐらいしか決まらない。どれも楽しいし、得るところも多いよ。惜しいと言えば惜しいよ。でも、選ばないと。
 映画もまた難しい。観たことあるからとしとするか、観たことあるものをまた観たいときにもう一度カネをかけるのはアホだから持っていくべきか。いや、映画は少ないから持って行ってもかまわない。何度目であれ観ればおもしろい。俺はそのために生きているのではない。どこかでよしとしなければ。


この日のカネの動き

コピー -10

財布残高 4,747円


解説
 模試は、現役の高校3年生がまだ未修の部分は出ない春とは異なり、この時期になると実戦と変わりないレベルになっていったのだと思う。なかなか難しく、内容もさることながら時間配分に失敗したり、失敗しつつもごく少ない時間で異常な集中力とスピードでなんとか解いてみたりもして、そこそこの結果を出してはいる。しかしそれでも落ち着いて考えればできた問題を落とし、そもそも勉強が足りなくて答えがわからないところも目立った。五十嵐氏は答えを出しながらもマークシートへの記入を忘れるなどのミスをしている。ここにきて、人々は一喜一憂というか、憂いに打ちひしがれていた。だが、受験者全体が出来ていなければ偏差値もそれに応じたものとなるので、点数が取れないこと自体はそれほど憂慮することでもなく、それはそれとして勉強の足りない者はそれを自覚し、ミスをした者は次にはしないようにし、時間配分に失敗したものは作戦を練り直すという次につなげるバネにもなる。

 滑り止めについては、結局あまり受けなかった。ここで描かれている高山氏や西内氏のように滑り止めを確保できない、すべてが真剣勝負の人々もおり、佐々木氏のようにどうにか受かる可能性のあるボーダーの大学があるだけマシという人もおり、いろいろな人間模様がみられた。

 布井氏については他室出入厳禁なのに1階の住人である彼が3階におり、しかも他室出入に類似する廊下での雑談をもしていたのだが、私は彼を見捨てて即座に自分の部屋に戻ってしまった。これについては悪いことをしたし、そのことについては布井氏からひとこと言われたりもした。まあしょうがないことである。後で呼び出されたのはそのことではなかったようだけれど、私は気にしていた。


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