法政がC50%に!
1996年10月12日(土)


 難関大模試。問題がなかなか難しい。というか形式が違う。特に古文は何のヒントもないのでさっぱりわからず。世史はこれでこそ世史!と思った。英語も解きにくいし、要約ができなかったが、文そのものはたいしたことなかった。やはり問題の出し方だ。
 前々回の返ってきた。英67!127点でか。58ぐらいと思っていた。サイテーの国語ですら55。48ぐらいかと思っていた。結局62でトータルは変化なし。英語が比較的高いので、法政がC50%に!しかしこの67の英語1教科の中大総合政策AでさえもC判定30パーセント。偏差値67をもってしてもC30%!すさまじいぜ中大総政A。
 朝、自習中、ウォークマンの音楽が漏れてくる。俺は1番後ろ。彼は1番前。尋常じゃねーな。隣の人も迷惑そうだ。その人のところへ行って、「すいません。音下げてくれます?そこ(俺の席)まで聞こえるんスけど」と。わかってるさ。つまらんことだ。独善的なのかもしれない。俺はまったく迷惑だとは感じていなかった。勉強するときに静かでないとできない類の人間ではないので。ただ、気に喰わなかっただけだ。いや、それですらない。言ってみたかっただけだ。
 近所の■■高校の生徒が学ランでタバコふかしていた。はー、そんなに見せたいか。しかしよく考えたら、俺もまだ18歳だっけか。どこが違うんだ?少なくとも1年の年齢差と18歳の社会的な境界、か。

 布井氏、英41になったと。30台からじゃけえ上昇じゃ。「開眼」してからのはどうだろうか。


 大学入学に向けての持ち物の案。
 マンガ 小説を持っていくか否かの表を作った(勉強しろ)。持ってかないのは抵抗あるなあ。捨てるわけじゃないし、洗濯しないと。部屋は狭いし、時間もない。読めば必ずおもしろい。
 映画、今更銃などの資料としての価値を求めるわけてけはない。要は観て面白いかってことだが、観りゃなんでもおもしろい。
 アニメ これも観りゃ何でもおもしろい。
 マンガ 同上。
 小説 同上。しかし、俺は文章に並々ならぬ関心があり、人の文というものは常に参考にしたい。

 結局、何を基準にして選ぶ?
 しかし、今もないところで記憶だけで創作物を考え直すことはそうそうない。けっこう得難い機会だ。なけりゃないでどうということはないが、あれば何でも面白い。 
 6帖か8帖か。それにもよるだろうな。
 しかし法政・法Bで受かってすぐに帰るのならともかく、やっぱ3月しか使えないよな。すべての準備をできるのか?こういう整理のようなことや向こうへの準備の他にも、高校の先生への手紙、日記編纂、友との宴会、『ガンダムW』などなど。

 観れば必ず新たな発見があるし、必ず何かは得る。わかっている。しかし持っていけねーものは持っていけねー。時間だってない。時間……いや、観なくても手元にあった方がいい。しかし、空間がない。


この日のカネの動き

銀行 +3,000
ペリカン便 -1,240

財布残高 2,651円


解説
 同じ学部学科でもその試験方式ごとに合否判定がされている。出来が悪かったと自覚している模試でも、高校時代から夢見ていた法政大学は入れるかもしれないという期待を持てるボーダーであった。未来への期待が高まっていたことだろう。

 両国においてはウォークマンは禁制品なのだが、もちろん禁制品だから本当に持っていないとはもちろん限らず(私も多くの書誌を買って隠し持っては実家に逃がしていた)、ウォークマンぐらいめずらしくもなんともない。だがそれでも、堂々と禁制品をこれ見よがしに使っている根性が気に食わず、また、周囲の人々が明らかに迷惑しているのも気に食わなかった。後の私は、揉め事になるリスクを鑑み例え何があっても他人に注意なんかしないのだが、当時の私は正義感から注意したらしい。しかもそれが独善の発露であり、自分が生理的に気に食わなかっただけであり、自分が心情的に言ってみたかっただけだとも自覚している。難儀な性格である。

 実家に保管されている文物を大学入学時の部屋に持っていくかどうか、記憶に基づいて選別するのが、未来について思い、過去に観た作品について思い返すという刺激的な娯楽となっている。もちろん時間のムダなのだが、こういう未来と過去の双方に思いを馳せるひと時が楽しかったかもしれない。実際には6帖の、作り付け家具のせいでさらに狭く感じるワンルームに引っ越した入学時にはほとんど何も持って行けず、堪えかねて2DKのアパートに引っ越してからは多くの文物を実家から搬入したものである。しかし実家で処分した物、東京で後輩に撒くなどして処分してものも多く、生き延びた品物も就職後に即座に離職してそこを去るときに大胆に捨てたり、後に再び学生に戻ったり、再び就職したり、海外に飛ばされたりしているうちに、物は大胆に減らしているはずなのだが、いつのまにか増えてる。そういうものである。


戻る