ハガキ、売った
1996年10月20日(日)
午前中は30分ぐらいだが、また寝たし、勉強そのものもさほどはやっていない。他の人が分単位と言っていても、俺には関係ない。時間をやったとしても、集中していない。集中していないのだ。
猿日記かこれは。毎日、今日はいかん、もっとやろう、ばっか。まあ、もう仕方がねえ。今日はもう終わった。明日より死ぬほど気合いれまくろう。こう言おう。
五十嵐氏、ハガキない?と。出すと、「持ってるのか」と驚いていた。俺は何でも持っていると?まあ、俺自身がそう宣伝しているか。ハガキ、売った。
田山氏、「投げる」をわからなかったという。はじめて北海道に来たとき、靴屋だかで「レシート投げていいですか?」「ああ?」「(同じことを言われる)」「ああ!?」もう1度2度繰り返して、「レシート捨てていいですか?」「ああ、いいっスよ」とのこと。「投げる」を道民は標準語だと思っているな、とのこと。思ってないよ……。あと、「なまら」もこいつらすげえコトバを使っているな、とのこと。「うわ、なまらだ」とか用法がわからず。古単でいうと「いとど」か?
愛知じゃ「机をつる」って……田山氏、標準語じゃねーぞ、それ、と。
この日のカネの動き
コピー -20
商売 ミスター五十嵐にハガキ売る +50
財布残高 571円
解説
いつも、勉強が足りない、たるんだ、寝た、というようなことを書いていることに対し、その繰り返しだと自らに憤っている。今日は特別疲れている、今日は特別何かすることがある、いつでも挽回できる、として堂々とサボりそのことに危機感をも覚えなくなるよりはマシとはいえ、やはりこれではいけないと思いつつときどきは手を抜いていたようである。
方言について教え合ったり、方言との邂逅について語り合ったりするのは、様々な地方の人間が集まって来て、そしもそういう体験がはじめてだという若者にとっては新鮮なことであった。田山氏は根っからの道民ではなかったらしく、そのあたりの話もおもしろい。
ハガキに関しては、確かに何らかの用事で使うことはあるうけれども、外出が限られており、書く時間も夜しかないとあっては、寮内で入手した方か好都合であった。これは登下校時にタバコを買い忘れて融通し合うのと同じく、出入れが規制されているからこその取引であった。