Hi-Tec
1996年10月23日(水)


 山田氏、具合はどうか。治らねーな。しかし家に帰ってどうにかなるものか?きっとなるのだろう。
 土曜日、無断欠課扱いになっていたらしい。寮監に書類は出したというが……。山田氏、反省書を書く。Hi-Tecを貸すと、ペン先を改造した?と。やはり、先端のペンだ。そういわれてよく見ると、なかなか精巧な仕組みになっている。テクノロジーだ。

 布井氏と学校行けず。俺が待てばいいのだが。

 嗜好品が欲しい。タバコはさすがにできない。ガムか?いや、糖分がある。カネもかかる。贅沢は敵だ。

 今日はよく勉強できた。英語、演(予)(復)、解(予)の3つ。よくやった。当然だ。

 俺が東京の大学にこだわるのは、東京が学問も含めた中心で、あらゆる点で有利なこと、物があふれ、アニメイトや同人誌も多いこと(まあアニメイトは結構各地にあるし、同人はさほどやらんが)、など東京の魅力と利点のせいだろうけれど、草刈部氏が東京旅行を楽しみにしていること、総統がいることも大きい。


この日のカネの動き

月刊誌 UTB -420

財布残高 15,278円


解説
 刺激のない生活において、何か嗜好品を求めている。タバコは許可を受けていないし、受けるほどやるつもりもないし、そもそも健康にわるくカネもかかるとして禁忌としているが、これが兵隊だったりしたら、厳しい反面ヒマなときはひたすらヒマで、それまで吸わなかった人間も吸っていたというので、私も喫煙していたのだろう。手持無沙汰には喫煙である。しかしそれも過去の話になりつつある直前の時代であった。

 ボールペンといえば、それまでは油性インクを太いペン先から擦りつけるものと決まっており、それなりに筆圧が必要であり、また、よく詰まった印象がある。しかしこの頃からペン先が細く、筆圧も要らず、なめらかに描ける水性染料のボールペンが流行りだしてきたのであり、山田氏はそうした新製品にはじめて触れて驚いているのである。
 彼が適切な書類を出したのに無断欠課扱いにされたのか、それとも適切な書類を出したと思い込んでいただけなのかは不明。。


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