朝にハガキを買い、時間を少しでも浮かせる
1996年10月31日(木)


 朝にハガキを買い、時間を少しでも浮かせる。昼食を抜き、アニメイトへ。6号館のときにやればもっと時間を節約できるのに。電車で山田氏と一緒になる。なんか妙だ。西船橋行きで1人じゃないなんて。彼もそろそろ寮に戻るらしい。勉強、気合い入れ直してくれ。アニメイト、特になし。カセットは11/14。確認。もどる。イオカードももう残額500円ぐらいか。120×4=480円。2往復ぐらいか。いや、120円は巣鴨・池袋間と両国・錦糸町間だ。錦糸町・水道橋間は150円だ。もうそんなにカネつかってられねえぞ。31日にして半分だ。

 ドラッグストアーが白山にあった。欲しいものはあらかたそろった。洗剤だけでも山とある。東京は足で買い物。行くところへ行けば何でもある。

 『エヴァ』の3巻買った。貞本氏、東京造形大だったのか。大阪芸大かと思っていた。高校の友人■■は芸術系志望だったと思うがどういう進路をとったのだろう?『エヴァ』はたまらん。心を重視しているからな。他の部分もよく練られているし、飽きないよ。特に中学生のときの心理は俺にとって宅別なものだ。すばらしい。共感できるよ。
 誰しも心はある。しかし作品として外に出すには技術が要る。貞本氏、それもうまい。アニメとはまた別の味わいがある。これは彼の心に基づくものなのであろう。久しぶりのカタルシスだ。本当に冷水で胸の内を洗われたようだ。

 長文、ダブつきつつある。予習しろ!来週に持ち越すなよ。もう、今までのスケジュールとやり方ではこなしきれないのでは?いや、俺がつぶしている時間があれば大丈夫!


この日のカネの動き

ウェットティッシュ エタノール入り 70枚入り -385
洗剤 液体アタック 換500ml×2 -298×2
目薬 大学目薬 -348
小計税込み-1,368

マンガ エヴァ3巻
水 -200
ハガキ ×10 -500

財布残高 8,264円


解説
 ハガキはおそらくコンビニで買ったのだろう。帰りはまた錦糸町まで遠征してアニメイトでその筋の文物の触れてリフレッシュして、時間を秒単位で計測しつつ棚から棚への移動し、すぐに戻ったのである。それでも最寄り駅の白山で買い物をする余裕もあったようだ。ドラッグストアを発見し、その品ぞろえの豊かさに圧倒されている。液体洗剤の詰め替え用など探していたものも容易に手に入れなどしている。田舎のようにGMSや商店の集中しているモールに車で行けばなんとかなるのではなく、東京では建物が密集していて視界が悪いので、思いがけないところに思いがけない店があったりし、脚で探さないと店自体を見つけられないのであった。

 千葉方面の実家から通学していた山田氏と錦糸町行きの電車で一緒になったらしい。本来は総武線では水道橋行きの電車で乗り合わせるものなのに、妙なものである。私は買い物をするとでも言ったのだろうけれども(間違いではない)、こうした不審な行動は彼の関心を引き、とにかく距離感を詰めればいいと信じる彼の好奇心を強く喚起し詮索を招くなど面倒なことになるのである。

 中学生はわずか4年前なので、まだまだごく近い過去であり、それなりに揺れ動きつつも自分の在り方を確立していった時期なので思い入れも強かったのだろう。今では記憶自体ろくになく、それゆえ当然思うこともなく、失われた感覚である。

 予習がおろそかになると、授業も十全には受けられず、眠くもなり、帰ってその課をムダにしないよう復習として実質予習と同じように訳読したり分解したりし、授業で聞いた断片の書付も整理しているが、しかしそしているうちに次の予習がしがたいという悪循環。本を読んだり時間をムダにしているせいもあり、悪循環の輪から抜け出せないのもあるが、単純に発展テキストを使うようになって英文の量が増えたせいもあったかもしれない。全文訳したり、辞書なしで訳してから辞書を使ってもう一度訳したり、そういう二度手間三度手間は、まったくできないときには手探りで這い上がる遠回りだが確実な道ではあったが、ある程度出来るようになると非効率さが目立ってきたのかもしれない。

 大学目薬は、その商品名の段階で買うしかなかった。


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