今日もアキバ行って来たけど
1996年11月25日(月)


 なーんか、この3日ぐらいで勉強から遠ざかっていたような。まあ大丈夫だ。やれば。

 腰が痛む。『エルフ〜』5冊、『DOS/V』1冊、『アニメージュ』1冊、結構思いっス。パラシュートコードや辞書を置いて行ったのに。重すぎる負担が腰痛のもと。

 五十嵐氏が東独のジャージみたいな服で闊歩しておる。湖陵の軍人たるこの俺の前で!俺は人民服を着て洗面所へ。五十嵐氏、田山氏のふたりが反応。ふふふ。

 今日もアキバ行って来たけど、いまいちなあ。時間もないが、そんなことたいしたことではない。もうめずらしくもないし、本を買っても読めないからだろう。カネもそんなにあるわけじゃあない。手軽に読める雑誌やマンガもそうそんなそんな欲しいものがあるわけじゃないし。定期的に買っているものは後で買える。
 電機も買うわけではない(いずれ買うが)。これこそ買っても使えない(今のところ)。それに高い。などと言ってもおもしろいよ。アキバにいれば、それなりに。おもしろくないとしたら、俺の気合いと心構えがよくないのだ。
 アニメイトに久しぶりに行ってみるか?グッズなら値も手ごろだ。しかし買ってどうする?買えば幸せ。ながめて、幸せ。でも欲求不満(?)。自己満足以前に、満足に達していないような。高校ならばまだしも、予備校にはグッズを持っていけん。そう思えば、高校時代の友に見せて反応を引き出すのは貴重な日々だった。
 日記やその他の文章もいまいち書く気がしない(したら勉強の邪魔だ)。まあいいや。俺は受験生だもんな。せめて、気の合うやつと話が出来たらなあ。山田氏もTJ氏もよき人だが、その域にまではとてもとても。特に山田氏は接しているだけで疲労する。

 JR水道橋駅でホームの反対側に行った。ラクガキコーナー目当てだ。
 絵を書け(描け)るほどの自信も技もないし、なあ。文章はいまいちインパクトなし。
 そこで定期のコピーと学生証のコピーとを改造して貼ることにした。明日結構か?こんなこと(別に卑下する気は毛頭ない)でも喜びとなる。ハマるなよ。


この日のカネの動き

コピー -90
くいもの ヤキソバパン -120
くいもの にくまん -100
水 -200
ペリカン便 -1,240

財布残高 3,933円


解説
 部屋に置きなどもしていた禁制品の本については、無事に手入れで見つかることもなく実家あてに発送することができた。貯めすぎて重かったらしい。

 「湖陵の軍人」とは大仰だが、高校時代では狭い仲間内でわずかな知識とわずかな関心があるだけで「軍人」と認識呼称され、また、修学旅行では帰りの寝台列車で、東京の中田商店で買った東ドイツの迷彩服を着たということで同じクラスと近隣のクラスまではそれが知れ渡って人々が一緒に写真を撮りになどしていた。そういうささやかな思い出があったからこそ、東ドイツの軍装品っぽい衣類(たぶん違うはず)を見て対抗心を燃やしたのだろう。これもまた、寮生活のささやかなひと時である。

 予備校の朝のテスト等で一緒の教室のTJ氏や、同じ寮で同じ私立文系ゆえ登下校時間が重なる山田氏などとは話をする機会も多く、それなりに楽しんだようだが、やはり気の合う友人という域にまではいかず、物足りないものはあった。と言えども、人間関係はシャバに十分あるので、予備校では人間関係を特に求めていたわけではない。そう腹を決めて予備校ではほどほど無難にやっていればそれでよかった。他方で、山田氏は予備校生活においても高校時代同様の濃密な人間関係を享受することを求めていた。そこが齟齬になったのである。

 JR水道橋駅には、使用済みのポスターを裏返して張ったラクガキコーナーがあり、それなりに絵が描かれて、常連らしき人間がおり、それに対してコメントをするというささやかなやり取りが繰り広げられていた。これに気づいて観察し、自分も少し書いたりしていたが、絵も描けない自分がここでインパクトを与えるために、アニメキャラ名で購入した定期券などを貼ってしまおうと考えたのである。
 
 秋葉原を訪問してもそれほど強い刺激、強い悦びを覚えなくなっていた。そこで新しい方向に娯楽を見出していたのであろう。


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