ぬるい風呂に凝縮
1996年12月03日(火)
荷物届いた。ハラマキその他に食料がいっぱい。あると喰いたくなるんだけれど、3食出る以上は喰う必要がないんだよね。とりあえず夕食後には決して喰わないけれども。
風呂、ぬるし。五十嵐氏、俺、堀部、坂本、藤田、西内の6人でぬるい風呂に凝縮(?)しながら入り、蛇口の湯をひしゃくで回す。五十嵐氏、バスタオル1枚で寮監室へ行き、温度を上げてもらう。蛇口は止める。止めないとうまくないらしい。少し湯舟の湯があったかくなってきた。
まだ、あったまり足りんが、シャワーへひとりたたき出す。じゃんけん。じゃんけんは久しぶりだ。よく見えねーや、メガネしていないし。堀部氏、たたき出される。
ラークは「コトバより語るもの」「裏切られたことなどない」のコピーが気に入ったので買うてみる。におい、納豆だ。むろん納豆ではないが、まとわりつく、というか、粘着性のあるような。アメリカではこんなものを吸っているのか。ホープの香りはたまんねーや。まだ、ラークには火をつけていないから味はわからないが。
タバコ……俺はやっぱりホープだよ。ラークはなんか味気ない。いや、匂いの話。火をつけないとわからないが。
麻見氏は疎まれているらしい。「理系の三浦」とも聞く。メシのときまとわりついてきてたな。俺はひとりを選ぶよ、そんな金魚のフンみたいになるぐらいなら。
なんか知らんが、人々にとっては不快らしい。疎外はよいことではないが、不快だと思うのならば敢えて親しく付き合う必要はなかろう。三浦の社長に対するように攻撃的に振舞っていいということにはならないが。
『すごいよマサルさん』3巻買った。うお!作者が椎名へきると会っている!すごい。『レイアース』の光は至高のキャラクターだと思うが、しかし声優自体についてはどうだろう。ラジオ番組、東京なら入っていそうだけれどわからんし、今はよくわからない。いや趣味は、ぶっそうな方面は銃器に絞り、アニメもしぼりこまないとならない。さらに拡張してどうする?
高校の■■君、いい友人だった。合格しろよ。友は、共通の話題を、興味を持たねば成立せず、とはずいぶん前に気づいたが、やはり共通の時代、空間を持っていなければならん。学校は終わった。もうそれぞれ違う社会に生きており、生きていく。これは、旧友だ。親友ではなくなる。まあそれが当然だ。旧友でも友は友。大切な一生の友だ。大切にしよう。多少のことで自分勝手な感情をぶつけてはならない。
昨日、錦糸町をぶらついたが、もうさほど楽しくも、さほど充実もしない。カネもなく、時間もない。心がけ次第だとはわかってはいるが。
やはり一人ではダメか?見せなければ!アニメイトグッズも高校で使ってこそ意義があった。友とネタにしてこそ意義があった。友人は大切だね。だが、今はいらん。大学ではサークルが大切かな?アニメサークルもいいけれど、まだ鑑賞していない『エヴァ』の後半部の話をされそう。
この日のカネの動き
タバコ ラーク -250
マンガ マサルさん3巻 -400
財布残高 記述なし
解説
寮や学校で3食出ており、食事には過不足ないというのに食べ物を送ってくれるのは親心というものではある。しかし、3食の他に余計な食べると肥満のもとになる。とりあえず夕食後は食わないとしたのであった。
タバコは数本吸ってみただけで、何もかもわからないなりに興味を広げ、ラークを買ってみたりしている。「納豆のよう」「粘着質な香り」と語る感性は我ながらなかなかよい。確かにそんな感じかもしれない。しかもそれは火をつけずに匂いを嗅いでみた感想というのがまた慎ましい。
風呂でのやりとりは寮生活のほほえましいひと時である。
麻見君が疎まれていたという話はしばしば聞いていたが、なぜ人がそう思うのかはよくわからなかった。寮でいちばん疎まれていた三浦の大将ほど物事の妥当性をまるで理解しない奇怪な行動をとるわけではなく、それどころか頭はよくて成績もよく、話をして奇異に感じることもなかったのだが。よくわからん。
友人については同じ場所にいて、同じ時間を共有しないとなかなか友人でいられないというのはその通りかもしれない。離れてしまうと、「友人だった」という記憶と認識があるだけの旧友になってしまうのも。しかしそういうものではあるし、■■君とはそれからも距離まの壁をものともせずに長く親密な付き合いを続けたのではある。