強風によりラクガキコーナー壊滅
1996年12月05日(木)
YY氏に助けられた。MZ先生の英解で寝てた。そこにKGBが!勢いよくKGBがドアを開けるや否や、YY氏がヒザで俺の腿を叩く。1回で飛び起きた。驚いた。そして誰かが反省書を取られていた。助かった。終わってから、「さっきはどうも、助かました」とちゃんと言っておいたよ。彼の返事はいかにも豪胆な人っぽかった。
JR水道橋駅、ラクガキコーナーに行くも、貼られているはずの紙がない。この時間、交換か?と思っていたら、駅の他のポスターもなくなっているところが目立ち、剥がれたポスター類がホームの端に吹き寄せられていた。ラクガキコーナーは、よく見たら、ポスターを裏返した用紙はなくなっていたが、個人の貼った紙が1枚2枚剥がれず風にもてあそばれていた(陳腐な比喩)。ホーム隅に吹き寄せられたポスターの山を漁ったところ、ラクガキ用の用紙3枚中1枚しか発見できず。他は裏が白いただのポスター。他にも個人の描いて貼った紙も発見。見ると「12/12まで残してくれ」とある。女の子っぽい文字で。強風のせいで12/5にしてはがされてしまった。とりあえず回収しておく。後で貼ろう。
夕食時、俺の背後を通り過ぎる山田氏が、俺の背中にかすっていったので、舌打ちをする。しかしついしてしまったが、気の毒な気がしてきた。申し訳ないことをした気になってきた。彼は、本当は気の毒な人なんだから。彼、自分に対して舌打ちれたと知ったら、ひどく落ち込むか、怒りに猛る。後者ならば殺されるかもな。
9/22からずっとたるんでいるが、12月に入ってからさらにたるんでいる。気合いだ!夏休み前にもどれ!戻りはしないが同じぐらいやるぜ!まず、特例はない!手紙は書くな!結果が全てで!
この日のカネの動き
願書 中大 -850
コピー 6枚 -60
ハガキ 10枚 -500
財布残高 15,193円
解説
ラクガキコーナーは強風によって壊滅した。しかし個人の貼ったかわいらしいイラストを回収して、雨で汚損しているのをコピーで復元して貼り直しなどするのであった。
夏休みが終わり、田舎から寮にもどって以来、ずっとたるんでいるという自覚があった。日記を読んでいても、まあ勉強していないわけではないが、やはり夏休み前より気が抜けているように見て取れる。模試ではそれなりに結果が出そうなところまではきているが、必ずしも志望校に楽勝で入れるという判定ではなく、まだ2か月ちょっとあるので気合いを入れようとしている。
寮に戻った山田氏とは決定的な対立をはじめたのは前日の手紙文からもわかる。あまりにも彼の暴言を含めた異常な言動と、暴言とも取れる言動をしてもなお私に付きまとい続ける気味悪さにいよいよ嫌気がさし、私の方から明確な行動に出た。口実をつけては一緒に登下校しようとする彼をあからさまに避けた。お前を避けていると示すために、外で彼と偶然出くわすとわざと不快な表情をし、地面に唾まで吐いた。そして食堂での接触は、単なる不注意だったのか、わざと衝突しようとして控えめにかすっただけだったのかはわからないが、私は舌打ちという明確な敵意で答えた。こうなると彼も私を明確に無視するようになり、今度は一度ならず、不注意ではなくわざと肩を当ててくるようにもなった。もちろん私も舌打ちで答えた。
避けるだけでなく、明確な敵意を示したのはよくなかった。山田氏としては、人付き合いがよくなさそうな晴天に親切にも付き合ってやって、晴天が理解しがたい不快な言動をしてきても怒らず我慢してやって、晴天が一人にならないよう付き合ってやっているのに、ある日突然晴天が自分を無視するようになった。無視するだけでなく、昆虫館から逃げ出した毒虫を見るような目で自分を見てきた。しかもわざと地面に唾を吐いて見せた。食堂で少し晴天に掠ったら、晴天はわざと聞こえるように舌打ちしてきた。そうなると怒らないわけはなかった。
自分に接近してくる有害な人物に対して、近づくなと示すのは必要なことだった。そして軽く避けたり、軽く口で付き合うのはやめてくれと言ったりしても、本気で受け取らず、そうすれば友好関係が深まると言わんばかりにますます距離を詰めてくる人間相手には、強く忌避と嫌悪を示さなければ、距離を取ることもできなかった。はたしてどうするのが正解だったのか。結果として殺されも殺しもしていないのでまあ大きな失策ではなかったとは思うが。